Mick Jagger in Japan.
-Episode 2-

Updated on July 26.1999-Mick's 56th birthday!

1988
3.15. 大阪城ホール
3.16. 大阪城ホール
3.18. 大阪城ホール
3.22. 東京ドーム
3.23. 東京ドーム
3.25. 名古屋国際展示場
3.26. 名古屋国際展示場
3.28. 大阪城ホール

Mick's first solo concert

Mick は『SHE'S THE BOSS』に続くソロアルバム2枚目 『PRIMITIVE COOL』 発売翌年、88年3月に日本、そして9月にオーストラリアでソロコンサートを行いました。なんと初めてのソロツアーを日本なんかで始めちゃったわけです。これ以前にライブ・エイドではピンでステージに上がりましたが。ストーンズが活動再開する1年前、そして初来日の2年前、 Mick 44歳の時でした。
"20世紀最後のスーパースター Mick Jagger"(確かこうした形容がされてた) の初来日というわけで、チケット発売は一部で混乱等もあって大変だったようですが、丁度大学受験の追い込み時期だった私は並ぶのは断念し、友人2人と電話予約だけに絞って、なんとか来日公演初日の3月15日と18日の大阪公演を見ることが出来ました。
その当時の
どうでもいい思い出を、ミックの56歳の誕生日にあわせていくつかアップします。

なお、ブート紹介は Live Bootlegs コーナーに移動しました ( Feb.2000 )。

Images are from jacket or booklet of some bootlegs


生ミック

私なんかストーンズ聴きはじめて(=来日を待った年月)たったの4年だけでしたが、それでも当時はその後ストーンズとして活動を再開し、ストーンズが来日するなんて考えられない状況だったので、スタンド席からながらも、遂に、あの、Mick Jagger を見たときは本当に興奮しまくりした。
髪も長くて、やたらと "Let's do it !" と決め台詞を決め、めちゃカッコ良かったですねー。
"Miss You" での本当に形容しがたい奇妙な唇の動きにまじでビビりました。

そういえばライブやらない期間が長かったのか、痩せすぎなのか、この時は妙に皺が目立ってて、全体的に今より老けて見えたように感じますが、そんなことない?
客を煽るステージアクションは今より若々しかったですけどね。

 

まぁ結局の所、−遂に来日した!初めて見た!−というだけで胸一杯でした(笑)

演奏曲

今やインターネットによって、リハーサル曲目すらツアー前に分かりますが、当時はそんなもの無く、初日はまさに「何やるんだろう?」と、ワクワクそわそわでした。
まぁコンサートパンフ買ったら、それに色々曲目が載ってて、やりそうな曲目だけは先に分かっちゃいましたが。
そうした期待が高まる中、オープニングはなんと "Honky Tonk Women"
!!
活きのいいドラムと、なりきりキースのギターがイントロをかき鳴らし、ミックが客を煽る中、遂に初のソロコンサートが始まったわけです!!

Mick's First Performance in Japan
Mar.15,1988

1.Honky Tonk Women / 2.Throwaway / 3.Bitch
4.Let's Spend The Night Together / 5.
Lonely At The Top
6.Beast Of Burden / 7.Tumbling Dice / 8.Miss You
9.Ruby Tuesday / 10.
Just Another Night / 11.War Baby
12.
Lucky In Love / 13.Harlem Shuffle / 14.Say You Will
15.
Party Doll / 16.You Can't Always Get What You Want
17.
Radio Control / 18.Shoot Off Your Mouth
19.drum&guitar solo / 20.Gimme Shelter / 21. Start Me Up
22.Brown Sugar / 23. IORR / 24.JJF
encore
25.Satisfaction / 26.Sympathy For The Devil


(全公演演奏曲はLive Bootlegs コーナー)

もうイントロが始まった途端、大阪城ホールは大歓声&悲鳴で一杯でした!
そして結局やった曲の半分以上はストーンズの曲で、これがまたストーンズでは考えられない程の強烈な速さで繰り広げられました。Mick もさぞかし気持ち良かった事でしょう...。
まぁちょっとドラムがうるさいなー、とは思いましたが、ストーンズじゃなくてミックのソロだからね!OK!OK!
個人的には大好きなアルバム 『
PRIMITIVE COOL』 からの"Party Doll" "Radio Control" がよかったですね。 ライブでやるとは思いもしなかった "War Baby" は、どうリアクションとっていいのか分からず戸惑いましたが、アルバムの音を忠実に再現してました。
それにしてもこーんなに一杯ストーンズナンバーやるもんだから、やっぱストーンズはもう活動しないのか、なんて不安を掻き立てられましたねー。
そういえば、これ以前のストーンズではそんなにやってなかった "Bitch" "Ruby Tuesday" はこのミックのソロの後、ストーンズで常連曲になりましたね。

3/22.23の東京公演が不完全ながらもTV放送されたので、演奏自体は皆さんご存知の方が多いでしょうね。 "Gimme Shelter" でへろへろな理由も、ティナと共演した事も。
ただし、3/22は風邪休み明け(別項参照)だったので、イマイチ調子は悪かったようです。TV放送をご覧でない方は、ブートビデオを入手するか、友人にダビッて貰うかして是非。私はこの為にはじめて買ったビデオで録画したんですが、テープはもう痛んでしまってます。
放送された14曲は、下のブートCDの方で紹介してます。放送ではミックのソロ曲が少ないのが残念でしたね。

日本公演でも "Shoot Off Your Mouth" は初めの大阪3公演とラストのこれまた大阪でしかやらなかったり、名古屋以降ジミヘンの "Foxy Lady" やったりと、微妙に演奏曲は違いましたが、半年後のオーストラリアではギグも行い、またまた違った曲をやってます。

 

バックメンバー

これがまた強力で、期待されたジェフ・ベックこそいなかったものの、ドラムにサイモン・フィリップス、ギターはジョー・サトリアーニ、ジミー・リップ。あとストーンズでもお馴染みのバナードとリサがいました。その他割愛(笑)。

 

珍客

記憶が定かでないですが、多分18日、演奏中ステージ左袖から一人の男性がおもむろに歩いて現れ、ミックと丁寧に握手した後、係員と静かに退場していきました(笑)一体何だったんだ?そんなとこから出てくるとは?

 

風邪

NSツアーでのサンノゼ事件が記憶に新しいですが、この日本公演も Mick が風邪でダウンし、4日目に予定されていた3/19公演は3/28へ延期されたのでした。わざわざミック自らステージに出て来て謝ったそうです。
新聞でその記事を見たときは "やっぱ歳だなー" なんて思いましたが...その後えらい元気ですね(笑)

 

初めて買ったCD

コンサート会場では確か発売されはじめたばかりのストーンズのCDが売られており、買うともれなくミックのポスターがもらえました。
というわけで当時CDプレーヤーを持ってなかったにも関わらず、ポスター欲しさに、持ってなかった60年代のCDを小分けで何枚か買いました。確か最初に買ったのは 『
AFTERMATH』 。
その時貰ったポスター数枚はずっと実家に置きっぱなしだった為、他のストーンズのものと一緒に親に処分されてた事が後々発覚(怒 & 泣)
ポスターデザインは上の演奏曲目の右側の画像。文字は違うかも。

 

ロン・ウッド

当時丁度ボ・ディドリーとのコンサートで来日していたロニー。
共演するかと期待したんですが、実現しませんでしたね。大阪でのパーティーには揃ってきたようですけど。
さて、大阪では当時出来て間も無い "つかしん" でロニーの絵画個展をやっており、3月12日、何かを買ったファン先着数十名との触れ合いかなんかでロニーは現れました。
私は実は個展には正直全く興味が無かったんですが(ごめんなさい)、朝早くから行った友人のおかげで、その会場に幸運にも入ることが出来ました。
質疑応答形式ですすみ、何をしゃべったかろくに覚えてないですが、鮮明に覚えているのは、ファンレター出したのに返事が無い、と感極まって泣いてる女性がいた事。ロニーはやさしく抱きしめてあげてました。
今やいろんな女性ファンの方と知り合いになりましたが、私にとっては初めてストーンズの女性ファン心理にふれた瞬間でした。そんときはちょっと恐かったです(笑)

というわけで、私がストーンズのメンバーを初めて生で見たのはミックではなく、この時のロニーでした。

 

後日談

終わってみれば、 "なんであんなにストーンズの曲を" "ストーンズはやっぱキースとチャーリーとどうたらこうたら" と、やたらと一部の評論家の間で不評だった Mick のソロ公演。
当時私が傾倒していた渋○陽一氏もラジオかなんかでそうした主張をしてました。
日本のストーンズファンの多くは生ストーンズを観た事もなく、再活動すらありえないかと思ってた当時なのに、"そりゃそうだけどもうストーンズ観れないじゃん!いいよなー、ストーンズ観た人は" とツッコミたくなる事ばっか言うもんだから、若かった私はかなりムカツキ、ミックのソロとはいえ、そのコンサートがいかに意義深く、素晴らしかったかを手紙3枚ほどに書き留めて、彼に送りました(ちゃんと本名でですよ)
もちろん読まれなかったでしょうけど(笑)

"いいよなー、ストーンズ観た人は"
多くの日本人ファンのこの夢が叶うのは、それから2年後のことでした..


Bootleg CD

Live Bootlegs コーナーに移設しました)

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