Bridges To Babylon TOUR 1999
at
Wembley Stadium,London,U.K.
11th JUNE

私にとってずーっと夢だった、Wembley Stadium でストーンズを見る、これが遂に実現できました。幸運にも両日とも最前列のグッドポジションで見れたという素晴らしいおまけつきで。相変わらず演奏中の記憶はぶっ飛んでるんですが、写真とともにその記憶を辿って、簡単ながらもレポートをアップします。


6/10 いざロンドンへ

今回はキースフリークで知られるS山さんと2人で、6/11.12の2日間だけの為に、格安かつ、前日入りで次の日に帰る、という強行日程で Stones 最後の Wembley 公演に臨みました ( Wembley Stadium は建造中の Millenium Dome に役目を譲るそうです)。

まずは行きの ANA-NH201 便の機内から、ワクワクが抑えられずに2人でガンガン飲んだくれる事から始まり、そのせいでしょうか、相方は入国審査でやたらと尋問を受けており、しまいには一緒に来た私を指差して、ようやく解放されてました(笑)。ロンドン最初にけちが付きましたが、めげることなく、時間の無い我々はヒースロー Express で Paddington まで行き、スタッフは日本人のみという、全く英語を使わなくてよい格安ホテルに C'K IN。
ツインの作りのその部屋の中に、電話BOX型のシャワーがあるというとても素敵なお部屋でした(笑)。このシャワーがなかなか曲者で、レバーをまわして水圧を上げると水温も上がるというタイプで、ちょうどいい水圧だと熱すぎて、丁度いい温度にするとちょろちょろ過ぎるという、とても冬には使えないシャワーでしたが、格安で臨む我々には全く問題なし。

さて、C'K INをとっとと済ませると、速攻ソーホー近辺に出かけました。相方は以前にもロンドン公演に来た事があり、その時の記憶を頼りにレコード屋巡り。いくつかのお店は潰れていたようですが、プロモ盤など格安でちらほら転がっており、旅行初日からウハウハ(笑)。また、30万円の "Promotional Album" 、そしてストーンズピンボール台など、いろいろ目の保養になりました。でも残念だったのは、ストーンズが帰ってきた!といったツアー告知ポスターなどが、街中では殆ど見当たらなかった事でした。
夜は Sticky Fingers に行きましたが、さすがに人が一杯で中には入れず、6/8の SMALL GIG 体験者の方々など前入りした方々、同じく単独旅行で来られた方や、FCツアーで来られた方々と合流し、日本人11人で食事をして、次の日への英気を養いました。顔の広い相方のおかげもあり、初めてそこで出会った方ともすぐに仲良く一緒にしゃべれ、次の日には隣で一緒にコンサートを楽しむ事となったわけです。


6/11 初日・開演前

天候は殆ど日がささない曇り。6時半には目が覚め、散歩をした後、9時前に Wembley Stadium に到着。一番早く開くのではないかという噂のあるAゲートへ。

9時前だというのに各ゲートの最上段には既に人が並んでます。
やばい、などと焦りながら辿り着いたAゲートには、FCツアーで来ている友人とその連れの女性が既に2段目に並んでました。隣の列の1段目にはこれまた日本人。そして我々はその連れの後の3段目に陣取りましたが、その列の最上段はユーゴからの独立国スロベニアからやってきたという(大変な時期じゃないのかな?)、18歳のかわいい女の子2人が並んでました。彼女たちは全くのお揃いの格好で、顔にはMICKとベロのメイクをして、着ているTシャツはハロウィン牙ベロ、 Free Jack バッチも胸につけて、かなりの MICK フリークのよう(右の写真、以前は顔を丸出しでしたが、某庁サイバーセンターの指導により隠しました)。そのうち '73Tシャツを着た、クリントンくりそつオヤジ( '69や '73のチケットをおもむろに財布から取り出して見せてくれました)など我々にとっての外人が、みんな気合の入ったイデタチで続々集結する中、日本人も続々と集まってきました。

11時頃にはスチュワードが各ゲートに配置され、我々のゲートの上段には、はにかんだ笑顔がかわいい女の子がやってきました。一緒に写真も撮ってくれたりで、本当にいかついオヤジじゃなくて良かった(笑)。そして現地は金曜日といえども、1年延期になって待ち遠しかったファンが続々と並びだし、14時頃には行列が凄い長さになって、外の道路も人が溢れかえるようになりました。多くは英国以外の外人のようでしたが、判別できません(笑)。
また、お昼頃からはゲートのスピーカーから BGM がガンガンかけられ(ボウイ、U2、クィーンが中心)、ストーンズのリハーサルの音が殆どかき消されましたが、16時頃には "Route 66" "Like A Rolling Stone" をやっていたのはわかってしまいました。ゲートオープン予定の16:30の1時間ほど前には、大道芸人とでも言ったらいいのでしょうか、ジャグラーたちが続々と現れ(ちゃんとパス付けてる)、やはり特別な公演だという雰囲気が高まってきました。
そして、リハが予定よりかかっているとのことで、ゲートは17時オープンとのアナウンスが流れる中、どんどん下に並んでるみんなも詰めてきて、上段の方は立ちんぼ状態で緊迫した雰囲気になってきました。

そして17時、いよいよゲートオープン!!!

どうやらAからDくらいのゲートはほぼ同時に開いたようでしたが、そんなこと見てる余裕はありません。
ダッシュでゲートを通り抜け、荷物チェックも振り切り、階段で3人抜いて、いよいよセキュリティーだらけのフィールドへ。セキュリティーの "走るな!歩け!" との怒号が飛び交う中、足の長い外人に負けじと、駆け足で突き進むとさすがに "お前は walking の意味分かってんのか!" と腕を掴まれましたが、"Sorry" の一言で振り切り、ひたすら突き進みます。

今回はステージ両端からBステージまでを結ぶ三角形のエリアがフェンスで仕切られており(キース側、ロニー側で二つの直角三角形のゾーンにわかれてます)、そこに一定数入ればそのエリアは閉められるという形態で、最初から最前列のフェンスにしがみ付くことが出来るようになってました。私はキース側に30人目位に入ったようで、正面から15m程キース側、ステージから降りてくる階段の目の前、最前列をゲット。相方は遅れましたが、ほぼ正面の2列目にいました。

周りにすぐみんな駆けつけ、右隣は一緒に並んだ、FCツアーの友人の連れの女性、後ろにその友人と、単独旅行のTACさん。左隣には私は前日に知り合ったばかりでしたが、U.K.公演全て、 SMALL GIG までみれたこれまた女性。その内側にはシカゴ初日のツアーで知り合った元気な女の子など、日本人ゾーンが出来上がります。
最初の Wembley で最前列とは、私は幸せ者です。相方やみんなに感謝です。そしてずっと欲しかったリストバンドを付けてもらいました。キース側は黄緑色(このページより少し鮮やかな色)。ロニー側は違ったんですが、初日は気が付きませんでした。ここからまた数時間が長いかと思われましたが、さすがに Wembley は特別でした。なんと Virgin FM の DJ がステージに陣取り、スライ、エアロ、デキシーなどなどで会場をノリノリ状態に仕上げてくれます。前座のシェリル・クロウの前だったかははっきりしませんが、コーラス部分には音を消して大合唱を施したりで、 Free の "All Right Now" 、最後の "Radio GAGA" では会場みんなで大合唱でした。

前座のシェリル・クロウは18:40頃だったかな、おもむろにあらわれ、1時間ほどのショーを披露。
これがまた薄皮一枚のエッチな衣装で最高(笑)。そしてショートカットになってました。さすがにヒット曲をもってるだけあって大人気で、前座からノリノリ。私も彼女のアルバムはもってるけどちゃんと聴いてなかったんですが、改めてちゃんと聴きたいと思わせてくれる素晴らしい演奏でした。そして大盛り上がりの中、 "See You Later" の一言を残して彼女はひっこみます。

その後、これまた Wembley スペシャルのようで、ベロマークの20m四方くらいのシート2枚がステージからおろされてフィールドの頭上をめぐります。そしてビーチボールが飛びかい、ウェーブがスタンドを覆い、頭上をVirginロゴ入りのヘリが機体を真横にして飛び去り、まだ明るい20:20頃、いよいよ始まりました! 


STONES 登場!!

ステージ上のカーテンが開き、 BTB ツアーの流れ星の映像から NS TOUR のオープニングで使用されたものに変更された映像がスクリーンに。十分にウォームアップされた観客のボルテージが更にヒートアップ!!カーテンは最初は全部は開きませんが、やはりステージセットはスクリーンを含め、全く BABYLON TOUR そのもの。STONESがステージ裏からステージに上がってくる録画映像が終わった後、スクリーン周りからのドッカーン花火も無しにいきなり "JJF" スタート!

”ウギャー、キースがきたー!ドッヒャーすぐそこだー”ってな感じで、肝心のここからの私の記憶はすっかりぶっ飛んでます(笑)。やはり今回も冷静になんか見てられませんでした。なお、カメラはちっこいのは持ち込みOKで、私は初日は36枚撮り1本しかフィルムは使いませんでした。カメラ持ってるとあまり集中できないんで。そしたら最後の曲まではフィルムがもちませんでした(笑)解像度も下げてますが、元からぶれたりでろくな写真じゃないですが、ちょこちょこ載せます。

さて、演奏ですが、"JJF" "You Got Me Rocking" "Live With Me" "Respectable" と、 NS ツアーでお馴染みの流れで続いていきます。初めて "Respectable" が観れて幸せだー!でも次の日もやるとは(笑)。ここまでは彼らも快調に飛ばしていきます。手元に音が無いんで、はっきりしませんが、確か2曲目が終わった後に、ミックが待たせたな、ロンドン!ってなことを言ってたと思います。
さて、初日の爆笑ポイントがいよいよ次の "Gimme Shelter" でやってきます。キースがイントロで押さえるとこを間違えて、やり直し(笑)。観客みんな超おおうけです(笑)。キースもはにかんで笑いながらやり直した後も、なんか変でしたが、なんとかミックが取り繕います。そして演奏中に我々の目の前で、ミックがキースを ”またやったな” てな感じで笑いながらこずき、キースが ”いいじゃんよー” ってな感じでミックを追っかけたりしてくれます。いやー、いつもブートで聴いてて楽しいこうしたミスを目の前で見れるとは最高です(笑)うまくその瞬間を撮れたのですが、ぶれてるのが非常に残念。

次の曲はミックは白いコートを着て、なーんと、スペシャルなんでしょうが、あまりありがたくない "Ruby Tuesday" 。スタジアムうけするのは "-Blues" なんかよりこっちだとふんだんでしょうね。でもまぁ会場はみんなで手を左右に振り、楽しい体験でした。違う曲ながら、これと同じ気分を次の日も味わうんですが(笑)。

その後、先程の予告通りにあらわれたシェリル・クロウと "Honky Tonk Women" 、いやーよかったです。ミックとじゃれあいながら見事に唄い上げた後、シェリルはミックよりあなたよ、と言わんばかりにキースにキスをして帰っていきました。

そしてヨーロッパ独特の大合唱の "Saint Of Me" (遂にあの終わった後の大合唱に入れた!)、 "Out Of Control" "Paint It Black" と、ステージは進みます。っていうか、覚えてません(笑)。メンバー紹介では、前日に指示を受けて配られた、野球では7回になると飛ばす長い風船を、キースに向かって飛ばし、いよいよキースコーナー。

NS では私は見れず、ブートで音にだけ親しんだ "You Got The Silver" を、遂に遂に、しかも至近距離で観れました!
NSよりも非常にタメて唄ったのが印象的でした。ただ、私の位置からは見えなかったんですが、実はアコギも多くはコーラスのブロンディが弾いてたようで、キースの音の少なさに驚き。
でもキースも気持ち良かったんでしょう、そのタメ方が演歌っぽかったりもしましたが、心に染み入る唄でした。

2曲目は "Before They Make Me Run" 。さすがに最近はイントロであの曲と間違えることはないですね。ひたすらカッコ良かった、しか覚えてません。狂ってました(笑)

Bステージへの移動はNS同様 "Popcorn" 。
やったのは "Route 66" "Like A Rolling Stone" "Midnight Rambler"
"Route 66" の出だしで音が2回ほど途切れましたが、演奏は素晴らしかったです(殆ど見えない)。

その後、Babylonと同じ演奏の "Sympathy For The Devil" へ。映像もあの目ん玉が映るやつで、最後のホーンは無し(後で入手したセットリストにはBrassと書かれてましたが)。

そして "Tumbling Dice" "IORR"、その曲中にセキュリティーがみんなフェンスまで近づいてきます。そのわけはこの後分かりました。次の "Start Me Up" 。聴きなれたイントロのタメはなく、チャーララ一発の後、花火がドカーンとステージからあがる仕掛けになってました。いやー、そりゃセキュリティーも前に逃げますね。

そして本編最後は "Brown Sugar" といつものオンパレード。 "Brown Sugar" では目の前の階段からキースが降りてきました!セキュリティーもやはり一緒に見てます(笑)キースはもう絶好調!多分ね、しつこいけど覚えてないっす(笑)。

アンコールは別の期待をしてましたが "Satisfaction"。やはりシンパシーよりこっちの方がしっくりきますね。そしてやはり金銀白の紙ふぶき。演奏後は花火(初日は控えめ)が上がり、ついに2時間強のステージは終わったのでした。最後の挨拶も終わり、ステージ袖でミックがチャーリーの腕を上げてお辞儀をした後、なんとその間を割ってキースが飛び出てきたのがご愛敬でした!いやー、ほんとにいいエンターテナーぶりですね(笑)

公演後、また私はミキサーまで行って、Set Listの紙をゲットしてきましたが、そのおかげでみんなとはぐれてしましました。はぐれたときの打ち合わせ通りに、一人でホテルまで帰ることに。正面から出たら、通行制限で、騎馬警官やらが駅までの道をところどころでふさいでます。いやー、疲れ果てた身にはこたえました。電車はWembly Parkでは切符を売ってなくて、ただ乗り状態でしたが(私は馬鹿正直にPaddingtonで清算してしまいましたが、みんな手動のドアを勝手に突っ切ってました)車内もノリノリの客が一部にいて、騒いでましたが、私は座って寝こけてました(笑)。

で、コンサート終了後2時間経った0時半頃にようやくホテルに着きましたが、近くのホテルを利用されてたFCの方々のバスはもっと遅く、1時頃到着でした。もうそこから遊びに行く元気も無く、無事相方と合流して、ハンバーガー屋に行ってフィッシュアンドチップスを買って、寝こけてしまいました。部屋の構造上、相方のシャワー上がりが見えてしまう所でしたが、シャワー上がりに気が付かない程、速攻爆睡。次の日は7時過ぎに起床で、また並ぶんだから(笑)。


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