From The Vaultシリーズ第2弾 !   L.A. Forum - Live in 1975

映像は初登場の7/12か??


 

やはり映像は7/12だった!! - 2021/12/25

このオフィシャル映像、下に書いているようにクレジットは7/12ながらも、ブートでは長らく7/11として知られてきた公演だったので、世界中のマニアはオフィシャルのクレジットが間違っているのではと、ず〜っともやもやとしていたのです。

それが2021年のクリスマスプレゼントとしてJEMSが公開してくれた音源によって思わぬ決着がつくことに。

Mike Millardは、LA75の5公演のうち、7/10以外の7/9、7/11、7/12、7/13の4公演を録音したとして知られていましたが、2021年末、JEMSのチームは、5公演全てを録音していたEd F氏による音源も入手し、それと照らし合わせることで意外な事実が明らかになったのです。

それはMike Millardによる7/11といわれてきた音源が、実は7/12の音だったということ。
Mike Millard音源はあろうことか7/11と7/12の日付が入れ替わってしまっていたのです。

なぜそうしたことになったのかは今となっては知る由もありませんが、今回Ed F氏のテープ音源も公開されたことで、7/11なのか7/12なのか問題はオフィシャルのクレジットの7/12が正しかったという決着を見ることになったのです。 

 

輸入盤DVDも到着 - 2014/12/30

DVD+2CDと同じくこちらで紹介した10/6に注文したので、これまた発売から1ヶ月以上たちましたがようやくDVDのみの輸入盤が到着。

が、驚き&嬉しかったのはそのパッケージ!
なんとDVDサイズのアマレーケースではなく、色はブルーではなく透明ですがBlu-ray用サイズのアマレーケースなのです。
LA75はDVDだから統一感に欠けるなぁと思ってたんですが、これでHampton81のBlu-rayと並べてもすっきり!!

んが、これはUS盤なのでリージョン1で、普通の日本のプレーヤーでは見れません。
でもこのパッケージの方が取り扱いが楽なので、Ward Recordsの日本盤BOXのDVDと中身を入れ替えてしまえばいいすね(笑)
わたしはこの目では見てないんですが、欧州盤のDVDだけのパッケージもBlu-ray用アマレーケースならそれが一番いいかも。

ところでアマゾンでDVD+3LPの欧州盤の扱いが始まったようです。わたしはUS盤がいいなと思ってるのでまだポチッてませんが。 

   
 

 

輸入盤DVD+2CD到着 - 2014/12/29

注文してから2ヵ月半以上経ちましたが、アマゾンから輸入盤、デジパックDVD+2CDが届きました。
日本限定のスペシャルBOXはBOXでもちろん素晴らしいですが、手軽に出し入れできるこちらもやっぱナイス!!

LA75はアマゾンでも裏面に15歳年齢制限マークのあるリージョンALLの欧州盤も売られていますが、わたしのはそうした無粋な年齢制限マークのないUS盤。ということでこれまたDVDはリージョン1ですが、うちでは問題なし。
やっぱこのデジパックも好きです(笑) 

ちなみにトレイの下の写真はWard Recodsの日本盤BOXの4LPの袋のとは微妙に違ってます。
チャーリーは同じですが、ミックとキースは別ショット。
そして日本盤LPではLP4はミックとキースでしたが、こちらではロニーが3枚目に昇格!

それにしてもアマゾン、輸入盤アナログがキャンセルになっちゃったのでどうしよう。

   

   
 

 

L.A.75あれこれ - 2014/11/09

あらためましてですが、オフィシャルリリースされた映像は結局、ブートではずっと7/11として親しまれてきた公演でした。
読み応えのある寺田さんの解説にはさまざまな検証が紹介されていますが、やはり現時点ではどうにもよくわからない感じ。
ということでこれが7/11ではなく7/12なのかはどうもよくわかりませんが、その映像やサントラCDを既発ブートと比べてみました。

まず映像。こちらはブートとは比較にならないほど綺麗。
とはいえBlu-ray化されないレベルですので、テープのダメージやにじみなどはところどころに見られます。
そして元々ブートの映像でもステージ裏からのショットは使われていましたが、そのステージ裏からのショットのフィルムの程度がいいからか、使用比率が増えててそこはちょっと違和感あります。また、曲間はところどころばっさりカットされています。

そしてその音については、"Rip This Joint"と"Jumping Jack Flash"で大胆な差し替えがされているとTASBで早速紹介されています。
映像だけ観てると見過ごしちゃいますが、同時再生聴き比べをしてみるとなるほど!
"Rip This Joint"はどうやら冒頭から7/10の音と差し替えられているようで、0:50までの50秒ほども差し替えられています。
たしかに7/12(11?)はNew OrleansとDixie Deanが3番だけでなく2番でも歌っちゃってて、まぁそれが理由ってわけでもないでしょうが、ダメージでもあったんでしょうか。
そして"JJF"ではさらに長く、3:40〜5:20付近がブートで言うところの7/12の音に差し替えられていて、ここだけロニーが右、キースが左で鳴ってます。差し替えるにしても左右はあわせて欲しかったですねぇ〜。

一方、このオフィシャルと聴き比べることにより、既発ブートにもカットがあった事がわかりました。
ブートでいう7/11にはモノラルSBブートとして、ROCKIN' AT THE FORUM(BIG 044・45)、L.A. CONNECTION(VGP-085)が有名どころですが、いずれも"Midnight Rambler"の中盤ブレイク後、サントラCDでいうところの7:20〜9:15付近がざっくり欠落しています。
これはそもそもオフィシャルとの比較ではなく、既発の隠密音源と聴き比べればわかること、いや、長さの比較だけでわかるほどの長いカットでしたが、今まで気付きもしてませんでした(笑)
さらにL.A. CONNECTIONでは、"All Down The Line"のサントラCDでいう2:42〜2:49あたりにも欠落があることが判明。こちらはROCKIN' AT THE FORUMでは欠落していません。

ということでそれぞれいろいろあるもんですね〜(笑) 


日本盤リリース!通販限定ボックス 到着!! - 2014/11/05

メルボルン公演の11/5、急いで帰宅するもまだ届いてなく、メルボルン公演のエア参戦も終わり、あまりに遅いので家の外で待ってたら、
21時前にようやくガラガラ台車を押して配達のお兄さん登場。
目の前で台車からBOXを落として曲がってきたところで名乗ると焦ってました(笑)

ということでそわそわしまくってましたが、無事本日到着!!
落とした衝撃で外箱の角はダメージありましたが中のBOXは大丈夫で一安心(笑)
 
さっそく観てみるとぉ〜〜〜!!!
今回はBlu-ray化はかなわぬ画質、サイズは7.1GBと2層式DVDで収まってしまうため、リリースもDVDオンリーですが、
見慣れたブツより断然綺麗!!しかもブートでは7/11と言われ続けた7/12?の映像、ブートとはだいぶショットが違う!
ちょい違和感を感じるところもありますが、やっぱオフィシャルすげぇ〜!!

そしてDolby Digital 5.1chとDTS Surroundの音がまた素晴らしい!!!

寺田さんの解説はしばらく鑑賞したあと、週末のお楽しみに!!

   

   
 


アマゾンに輸入盤も登場! - 2014/10/06

Hamptonに続いてこれまたどうもうまく全部は検索に引っかからないんですが、DVDにCDにLPの単独商品がアマゾンに登場。

DVDは北米仕様のリージョン1なのかも知れません。
アナログは日本盤の通販限定SPボックスのと違って、こちらは3枚組の不完全版のはずです。
でもジャケつきのCDとかLPの単独商品ってのにもそそられ、、、結局全部(笑)

『From the Vault: L.A. Forum』[DVD] [Import]  ← \1,776@amazon.jp

『From the Vault: L.A. Forum』[CD] [Import]    ← \2,586@amazon.jp

『From the Vault: L.A. Forum』[Analog][Import] ← \3,446@amazon.jp 


DVD
[Import]

CD
[Import] 

3LP+DVD
[Import] 

 

 

ワードレコーズからのスペシャルプレゼント! - 2014/10/05

日本盤通販限定スペシャルボックスのみLPが4枚組完全版になることに加えて、このL.A. FORUM 1975HAMPTON 1981の日本盤通販限定スペシャルボックスを両方購入すれば、30枚組ストーンズポストカードセットがプレゼントされるそうです!

http://www.barks.jp/news/?id=1000108422 


ワードレコーズまたまた快挙!通販限定BOXのLPは4LPに!! - 2014/10/03

輸入盤のLPは3枚組の不完全盤なので、
> 7/13のLPは輸入盤ではイントロやメンバー紹介、 そして"Doo Doo Doo Doo Doo" "Wild Horses" "That's Life" "Outta Space"が
> カットされてるようですが、できれば日本盤では完全版にして欲しい〜。

とわたくし書いてましたが、なんと日本版通販限定スペシャルボックスは完全版で登場のようです!
曲目にしっかりとメンバー紹介、"Doo Doo Doo Doo Doo" "Wild Horses" "That's Life" "Outta Space"が!!

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[ワードレコーズのtwitterより]
ローリング・ストーンズ「L.A. フォーラム〜ライヴ・イン 1975」通販限定スペシャルボックス3枚組LPレコードは「4枚組」に
仕様変更いたします!価格は変更ありません!オリジナルTシャツのデザインも発表しました!
http://wardrecords.com/SHOP/WRDZZ163.html

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【4LP収録内容/ボブ・クリアマウンテンによる新リミックス】
[1975年7月13日 アメリカ/カリフォルニア州ロサンゼルス LAフォーラムにて収録]

●DISC 1
[Side A] (16:38)
01.Honky Tonk Women (5:29)/ 02.All Down The Line(4:05)/ 03.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud(7:06)
[Side B] (15:27)
04.Star Star(5:08)/ 05.Gimme Shelter(6:12)/ 06.Ain't Too Proud To Beg(4:07)

●DISC 2
[Side C] (19:51)
07.You Gotta Move(4:51)/ 08.You Can't Always Get What You Want (15:02)
[Side D] (17:09)
09.Happy(4:21)/ 10.Tumbling Dice(5:24)/ 11.Band Intoros (1:21) / 12.It's Only Rock'n Roll (6:04)

●DISC 3
[Side E] (19:28)
13.Doo Doo Doo Doo Doo(5:03)/ 14.Fingerprint File (9:23)/ 15.Angie(5:02)
[Side F](19:03)
16.Wild Horses(7:41) / 17.That's Life (3:17) / 18.Outta Space (4:05) / 19.Brown Sugar (3:59)

●DISC 4
[Side G] (21:41)
20.Midnight Rambler (15:31) / 21.Rip This Joint (2:06) / 22.Street Fighting Man (4:03)
[Side H] (7:22)
23.Jumpin' Jack Flash (7:00) / 24.Sympathy For The Devil (10:22)


日本盤リリースインフォ解禁&予約スタート! - 2014/9/26

アマゾンやWard Recordsに一気に登場!!発売は11/5!!
通販限定スペシャルボックスには、Stones Archiveでダウンロード配信された7/13のサウンドのCDに加えて、その日とは別の日の映像からの7/12(11?)のサントラCDも収録!遂にあのブート映像で親しんだ公演がステレオで聴けるのです!!
またもやワードレコーズの快挙!!!

あ、今回の画質ではやっぱりBlu-ray化はかなわないようですね。でもDVDでも長らく親しんだブートに比べれば超絶!!
でもアナログは4LPじゃなく3LPなので輸入盤と同じく不完全かなぁ〜。
そして今回もOMKTXLTSPの出番は無し(これはめでたしめでたし・爆)

『L.A. フォーラム〜ライヴ・イン 1975』【通常盤DVD/日本語字幕付】               ←\4,003@amazon.jp (\857 off)

『L.A. フォーラム〜ライヴ・イン 1975』【初回限定盤DVD+2CD/日本語字幕付】 ← \5,351@amazon.jp (\1,129 off)

『L.A. フォーラム〜ライヴ・イン 1975』【1000セット限定:Tシャツ(M)付DVD(+2CD) BOX】         ← \7,100@amazon.jp (\1,540 off)
『L.A. フォーラム〜ライヴ・イン 1975』【1000セット限定:Tシャツ(Lサイズ)付DVD(+2CD) BOX】 ← \7,100@amazon.jp (\1,540 off)

    TシャツつきBOX(スペシャルBOXではない)のXS/S/XLはコチラ(WardRecords通販により定価)
『L.A. フォーラム〜ライヴ・イン 1975』【1000セット限定:Tシャツ(XS/S/XL)付DVD(+2CD) BOX】    ←  \8,640(@WardRecords)

【通販限定スペシャルBOX】
【通販限定/DVD 4CD 3LP 復刻ツアーパンフ オフィシャルTシャツ2 XS/S/M/L/XLサイズ)】 ← \21,384(@WardRecords)

【通販限定スペシャルボックスセット内容】
(1)DVD(1975年7月12日収録)
(2)2枚組ライヴCD(2012年1月Stones Archiveでデジタル配信された同公演音源/1975年7月13日収録)
(3)東洋化成プレス日本製3枚組LPレコード(配信された音源をボブ・クリアマウンテンがこのLPレコードのために新たにリミックス)
(4)サウンドトラック 2枚組ライヴCD(映像本編の音源をロンドンで日本限定ボックス用にリマスタリング)
(5)オフィシャルTシャツ2種 XS/S/M/L/XL [TシャツA]ストーンズ オフィシャルサイトで販売しているブラバド製
   (バックプリントを[L.A.FORUM]にリメイク) / [TシャツB]75年のライヴ写真使用予定(決定次第公開)
(6)75年ツアー原寸大復刻パンフレット

http://wardrecords.com/SHOP/WRDZZ163.html


DVD

DVD+2CD

DVD+2CD+T(M)

DVD+2CD+T(L)

【通販限定】DVD+4CD+3LP
+Tシャツ(XS/S/M/L/XL)



\21,384 

 

 

プロモ映像 "Star Star" 公開! - 2014/9/17

日本時間の9/17の23時過ぎ、ストーンズのオフィシャルサイトが遂にFrom The Vaultのリリース・インフォをアップ!!

http://www.rollingstones.com/2014/09/17/the-rolling-stones-to-release-1981-and-1975-concert-films-from-the-vault/

そしてプロモ映像"Star Star"が公開!!

ブートで慣れしたんだちょいと汚くてモノラルのとは大違い!ばっちりステレオ!!そしてこれまた綺麗!!!
そしてブートの映像とはショットが違うところがちらほら!ん?そう、演奏はブートでは7/11といわれ続けてきた演奏ですね(笑)

実はこれは7/12だったのか、それとも7/11の間違いなのか、それは今後研究が進んでいくことでしょう(笑)

でも日付にこだわるよりも忘れてはならないのは、このLA75、少なくともサウンドと映像の日付は違う別の演奏だということ。

おそらくEagle Rockの輸入盤は7/12(11?)の映像DVDに加えて、Stones Archiveの7/13のCD(LP)という組み合わせになるんでしょうが、ワードレコーズからの日本盤はハンプトンと同じようにサントラCDがつくのではないでしょうか。
すると日本盤のCDでは7/13だけでなく、7/12(11?)も楽しめると!!(演奏は7/13の方がいいですけど)

さらには7/13のLPは輸入盤ではイントロやメンバー紹介、 そして"Doo Doo Doo Doo Doo" "Wild Horses" "That's Life" "Outta Space"がカットされてるようですが、できれば日本盤では完全版にして欲しい〜。 

↓オフィシャルサイトのインフォより。

TRACKLISTING:
1) Introduction*   2) Honky Tonk Women   3) All Down The Line   4) If You Can’t Rock Me / Get Off Of My Cloud   5) Star Star   6) Gimme Shelter   7) Ain’t Too Proud To Beg   8) You Gotta Move   9) You Can’t Always Get What You Want   10) Happy   11) Tumbling Dice   12) It’s Only Rock ‘n’ Roll   13) Band Intros*   14) Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)*   15) Fingerprint File   16) Angie   17) Wild Horses*   18) That’s Life*   19) Outta Space*   20) Brown Sugar   21) Midnight Rambler   22) Rip This Joint   23) Street Fighting Man   24) Jumpin’ Jack Flash   25) Sympathy For The Devil
*Not available on LP


amassに日本版リリースインフォが! - 2014/9/7

amassにもインフォが!
http://www.barks.jp/news/?id=1000107462 

映像にはしっかり庶民のファンファーレが収録されているようですね!

・・・でもよ〜く読んでみると(特に下線部)、もしかしたら見慣れた7/11ということを暗にほのめかされているのかもしれませんね??
Stones ArchiveでL.A. FRIDAYがリリースされたときには、ブートで見慣れたものとはカメラ割りの違う7/11の映像が公開されましたが、もしかしたらそれなのでは??
そういえばそもそもStones ArchiveでL.A. FRIDAYがリリースされた当時は、7/13なのに7/9とクレジットされてましたし(Tシャツは7/9のまま販売)、倉庫もそうそう整理されてないのかも?
あぁ〜貴重品倉庫、整理しに行きたいっす!!(笑)

amassにも寺田さんの文章によるニュースが!ワードレコーズから日本盤もリリースされるようです!
http://www.barks.jp/news/?id=1000106730
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これはもう大変なことになった!数年に一度出るか出ないかと言ってもいいほどの、ストーンズの大変貴重なライブ映像が2週間を挟んで連続リリースされることが決定した。ローリング・ストーンズの新しいビジュアル・アーカイブ“From The Vault”シリーズのことだ。早くも第2弾が登場、それも1975年北米ツアーのハイライトだったロサンゼルス・フォーラム公演の未発表完全映像である。

実はその1975年LA公演の映像のリリースが決まったと聞き、いつの映像になるのか推測を試みたりしていたが、日本に届いたばかりの映像を見始めたら、もうそんな細かいことはどうでもよくなってしまった。目の前のモニターでは、驚くほど鮮やかな映像の中で1975年のミック・ジャガーが飛び跳ね、キース・リチャーズはゼマイティス製の5弦ギターをどデカい音でかきならしている。初めてストーンズのツアーに参加したロン・ウッドはくわえタバコで、ミックともじゃれ合いながら実に楽しそうに動き回っている。音はボブ・クリアマウンテンによる最新ステレオ&5.1chサラウンド・ミックス…これ以上に一体何を望めというのか。

あの名ライブ盤『ラヴ・ユー・ライブ』を生み、ラフな存在感を最も発揮していたストーンズの'70年代半ばのライブの全編映像を、いつか完璧な状態で見られる日が来ないものか…そんな夢をストーンズ・ファンなら誰もが抱いたことがあると思うが、ついにそれが実現する日が来てしまった。いや、これはストーンズ・ファンにとってだけの事件ではない。これを見て、多くのロック・ファンが、若きミックやキースらの'70年代ならではの激しく毒々しいパフォーマンスに心奪われるはずだ。

先日の1981年ハンプトン公演の時のニュース・タイトルは「奇跡のリリース」だったが、こう畳みかけられると今度はこう呼ばなきゃいけなくなる、「ミック・ジャガー本気のリリース」だ。

1975年のLA公演は7月9日から13日まで5日間連続でLA近郊イングルウッドにあるザ・フォーラム(LAフォーラム)で行なわれた。音源配信のみだが、その最終日7月13日の録音が『Stones Archive』から『L.A.Friday '75』というタイトルで、公式ブートレグとして2012年4月にリリースされている一方、映像は長らく未発表だった。今回のリリースではDVDにCDとLPが付属するが、この配信された音源が待望の初製品化される。

今回リリースされる映像は、ストーンズ側の資料によれば、同じLA公演の4日目、7月12日のもの。古いマニアックなファンなら、どこかで見たことのあるシーンも含まれていて地下世界のデータ・ベースとの整合性も若干気になるところだろうが、全編にわたって4〜5台のカメラで捉えていた思われる映像のカット割りなどの編集が違っていて全く別モノと考えるべきものに仕上がっている。
当然ながら、映像の鮮明度、発色の良さの違いは地下発のものとはレベルの違う臨場感を生んでおり、キースが吐き出すタバコの煙が、モニターの手前の自分にまで漂って来そうなぐらいのリアルな「空気感」を生み出している。ステージの蓮の葉の部分が、メンバーの動きに合わせて、演奏中も細かく上下してたなんてこと、少なくともぼくはこれまで全然認識してなかった。そうしたリアル感を音の良さがさらにグッと押し上げてくれるのは言うまでもない。『ラヴ・ユー・ライブ』では半分ほどの長さに短く編集されていた「フィンガープリント・ファイル」でのアグレッシヴなパーカッションの響きにこれほど腰を動かされる日が来るとも思ってなかった。

オープニング・シーンのカッコ良さも特筆すべきものだ。アーロン・コープランド作の「庶民のファンファーレ」をイントロのBGMにしたそれは'75〜'76年のツアーから制作(一部'77年のスペシャル・スモール・ギグからも収録)された傑作ライブ・アルバム『ラヴ・ユー・ライブ』(1977年リリース)にも収録されていて、聴くだけでも十分興奮を呼び起こすものだったが、映像で見た場合の興奮度は段違いなのだ。

「庶民のファンファーレ」が長く鳴り響く中、蓮の葉を模した巨大な開閉式のステージがゆっくりと開いていき、中にいたメンバーが顔を出すと同時にキースが「ホンキー・トンク・ウィメン」のオープニング・リフを弾き始めるという具合なのだ。このストーンズのライブ史上最もスケールが大きくドラマチックなオープニング・シーンが、ついに正規の映像作品として登場する。しかも、楽屋からステージに向かうメンバーの姿や、プロモーターのビル・グレアムを捉えたシーンも交えて、より緊張感が高まるような形に編集されている。このシーンだけでも多くのロック・ファンに、'70年代のストーンズの圧倒的な存在感を改めて伝える“事件”になり得るのではないかと個人的には思っているほど大好きなシーンだ。

1975年のこの北米ツアーは、'70年代前半のストーンズに多大な貢献をしたギタリスト、ミック・テイラーが前年暮れに脱退を表明し、当時まだフェイセズのロン・ウッドをゲストに迎えて敢行されたものだった。それ以前のツアーでは当たり前のものとなりつつあったホーン・セクションは外して雰囲気をがらりと変える一方(LAの後半3日間だけは一部ゲストとしての参加もあり、その様子も今回の映像には捉えられている)、キーボード奏者のイアン・スチュアート、ビリー・プレストンの参加に加えて、スティーヴィ・ワンダーのバンドとドラマーも務めていたオリー・E・ブラウンをパーカッション奏者として新たに迎えてリズム面を強化。ニュー・ソウル/ファンクからフィリー・ソウルを経てディスコへと向かいつつあった当時のブラック・ミュージックの動向に呼応したような、ファンキーかつ重厚感漂うパフォーマンスを繰り広げたとのだった。これもライブ・アルバム『ラヴ・ユー・ライブ』にもしっかりと刻まれている。

しかし、ストーンズがこの1975年のツアーから1ステージあたりの演奏時間をそれまでよりグッと伸ばし、舞台装置や演出面でも先に触れたオープニングのギミックや、ステージ中央からミック・ジャガーがせり上がって来るような仕掛けを使ったり、「スター・スター」の演奏中には歌詞の内容に合わせて迫り出して来る男根を模したバルーン(先からは紙吹雪が噴出!)をミックが自分の股に挟んでおどけたり…といった、いろんな意味でビジュアル・インパクトの強いシーンがふんだんに盛り込まれたこのツアー時のパフォーマンスの全体像は、今回のリリースで初めてちゃんとした形で世界に向けて公開されることになる。もちろん、ビリー・プレストンが歌い、ストーンズのメンバーがサポートに回る2曲ももちろん含まれ、そのうち1曲の円中には、ターザンよろしくミックがロープにつかまって引き上げられ観客席の上空を「飛ぶ」シーンも見られる。長年のファンはミック、キース、ロン・ウッドの3人がフロントで一緒にハモる「ワイルド・ホース」のシーンを見て存分に泣くべし。そして“悪魔”のようなロックのリズムに今も魂を奪われ続ける不良たちは、裸になったミックが雄叫びと共に先導する終盤のグルーヴのウネりに、ただただ圧倒されるべし!

発売は11月上旬。「ハンプトン1981」の2週後に日本先行発売される。収録時間は159分。各形態でリリースされる予定で現在調整中だ。DVDにセットされるCDやLPには、上で触れた“Rolling Stones Archive”から公式ブートレグがリリース済の7月13日の音源が収録される。もちろん初CD&LP化となる。

発売元のワードレコーズではストーンズファンの期待に応えるべく内容の濃い日本先行盤を作るために現在急ピッチで作業が進んでいる。詳細は決まり次第近日中に発表される。

文:寺田正典
編集:BARKS編集部

『From The Vault - L.A.Forum Live In 1975』
収録予定曲
1.Introduction / 2.Honky Tonk Women / 3.All Down The Line / 4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud
5.Star Star / 6.Gimme Shelter / 7.Ain't Too Proud To Beg / 8.You Gotta Move / 9.You Can't Always Get What You Want
10.Happy / 11.Tumbling Dice / 12.It's Only Rock'n' Roll / 13.Band Intros / 14.Doo Doo Doo Doo Doo(Heartbreaker)
15.Fingerprint File / 16.Angie / 17.Wild Horses / 18.That's Life / 19.Outta Space / 20.Brown Sugar / 21.Midnight Rambler
22.Rip This Joint / 23.Street Fighting Man / 24.Jumpin' Jack Flash / 25.Sympathy For The Devil
*18、19はビリー・プレストンが歌うナンバー 


詳細情報を待て! - 2014/9/6

Badlandsに曲目が。
バンド紹介を"IORR"の前にやってるのが7/13の特徴なので、音はやはりStones Archive同様7/13のようですが、映像は7/13ではないことは確かなよう。7/12の特徴である"Fa Fa Fa Fa Fa"のクレジットなんてないのでわかりませんが、やはり映像はお馴染みの7/11ではなく7/12か?そして映像にはイントロつきのようですね。どこまで入っているのでしょう〜?
そして大きな画像もゲット!

http://shop.badlands.co.uk/The-Rolling-Stones-Vault-Forum/dp/B00N8Z6FKI

Product Details

DVD
1. Introduction / 2. Honky Tonk Women / 3. All Down The Line / 4. If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud
5. Star Star / 6. Gimme Shelter / 7. Ain't Too Proud To Beg / 8. You Gotta Move / 9. You Can't Always Get What You Want
10. Happy / 11. Tumbling Dice / 12. It's Only Rock'n' Roll / 13. Band Intros / 14. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
15. Fingerprint File / 16. Angie / 17. Wild Horses / 18. That's Life / 19. Outta Space / 20. Brown Sugar / 21. Midnight Rambler
22. Rip This Joint / 23. Street Fighting Man / 24. Jumpin' Jack Flash / 25. Sympathy For The Devil

CD Disc 1
1. Honky Tonk Women / 2. All Down The Line / 3. If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud
4. Star Star / 5. Gimme Shelter / 6. Ain't Too Proud To Beg / 7. You Gotta Move / 8. You Can't Always Get What You Want
9. Happy / 10. Tumbling Dice / 11. Band Intros / 12. It's Only Rock'n' Roll / 13. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)

CD Disc 2
1. Fingerprint File / 2. Angie / 3. Wild Horses / 4. That's Life / 5. Outta Space / 6. Brown Sugar / 7. Midnight Rambler
8. Rip This Joint / 9. Street Fighting Man / 10. Jumpin' Jack Flash / 11. Sympathy For The Devil


 


日本ワードレコーズにも! - 2014/9/5

WardRecordsにもインフォが!やはり完全初登場の7/12のようです!!!
http://wardrecords.com/


 


英国Spin CDsにLA75が登場! - 2014/9/3

まだハンプトン81の詳細インフォもない中、ハンプトン81の次はLA75のようです!!
EagleRockでのインフォはまだですが、DVD+2CD、DVD+3LP、DVDの3種類と、Blu-rayはないのかもですがspincdsにラインアップ!
しかも立て続けての11月リリース!?さらに映像は7/11ではなく7/12??こりゃびっくら!!

 


"From The Vault" is a new series of live concerts from The Rolling Stones archive which are getting their first official release.
"L.A. Forum - Live In 1975" is the second title in this series. The Rolling Stones' "Tour Of The Americas '75" was the band's first tour with new guitarist Ronnie Wood.
Even before the dates started there were dramatic scenes in New York City at the official tour announcement when the band unexpectedly turned up on a flatbed truck to play "Brown Sugar".
After a couple of low key warm-up shows in Louisiana the tour took in 44 dates between the 3rd June and the 8th August 1975.
They settled into the L.A. Forum for a five night stint from July 9th to 13th and this concert film features the show from July 12th.
The footage has now been carefully restored and the sound has been newly mixed by Bob Clearmountain for this first official release of the show.

http://www.spincds.com/cds/carnival-of-souls-lp-43122
 

 

 ところでこのページの壁紙はLA公演ではなく、フィリー公演からであります!Photo © Annie Leibovitz
http://www.demoda.es/annie-leibovitz-fotografa-de-una-epoca/ 

 

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