あの STRIPPED がとんでもない SDX として蘇る !!
TOTALLY STRIPPED !!


 

オランピアが単独リリース!! これがただのCDじゃなかった! - 2017/03/31

単なるバラ売りと思ってこちらでは紹介していなかったんですが、オランピアのみ、映像単体と映像+CDが2017/3/31リリース。
ということで、東京224と同時リリースされたオランピア95のBD/CDセットのCDを聴き始めてビックリ!!

意外にも、既発のプレミアBOXや今回単品リリースされた映像よりCDは長いです!!!

オープニングも演奏開始までずいぶん長いし、"Honky Tonk Women"のあとにミックが"Thank you very much, thank you. Yes, indeed" "More guitars"とか言ってるところは映像ではカットされてましたが、CDには収録されてる!!

収録時間はというと、、、6分ほども違います!
 BD/DVD : 124 min 45 sec
 CD :  130 min 50 sec  

ということで、隠密ではこれが最長だったかな?とVGPの 『FRENCH MADE 95』(VGP-059)と比べてみました。
FRENCH MADE 95』の方がそれぞれ開演前と終演後は長く収録されていますが、今回リリースされたオフィシャルCDは、曲間などのカットは一切ないようです!ということで、このCDは正真正銘オランピアの完全版かと!!

いやぁ〜こんな素晴らしいことが実現するなら、パラディソもブリクストンも是非!!(爆) 

もちろん嬉しいですが、こりゃコレクター泣かせですなぁ〜。

↓写真は東京1990.02.24のコンパクト版とオランピア単独リリースのBD/CDセット。


↓アマゾン価格は4/1現在。

●CDつき
『LIVE AT L'OLYMPIA PARIS 1995.7.3』【初回限定盤SD-Blu-ray+2CD】 ← \6,828@amazon.jp (\2,352 off)

『LIVE AT L'OLYMPIA PARIS 1995.7.3』【初回限定盤DVD+2CD】 ← \6,621@amazon.jp (\2,559 off)

●CDなし
『LIVE AT L'OLYMPIA PARIS 1995.7.3』【初回限定盤SD-Blu-ray】 ← \5,221@amazon.jp (\1,799 off)

『LIVE AT L'OLYMPIA PARIS 1995.7.3』【初回限定盤DVD】 ← \5,059@amazon.jp (\1,961 off)


↓下部の日付と場所をちょっと移動して作ったiPod用正方形画像。
ところでワードレコーズやamazon.jpなどのジャケ画像の左下にあるクレジット、1995.07.03. の最後のピリオドはいるのだろうか?
と気になってましたが、この最後のピリオド、実際の商品には打たれてませんでした(笑)
やはりおかしいということになったのか、実際の商品では 1995.07.03 になってました〜。 


 


寺田正典氏 連載5 最終回『TOTALLY STRIPPED』【ロンドン・ブリクストン・アカデミー編】 - 2016/06/03

barksで寺田さんの連載第5弾!

http://www.barks.jp/news/?id=1000127616

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5月20日に日本先行リリースとなったストーンズの 『TOTALLY STRIPPED』 が非常に好評だ。
それも嬉しいことに、三カ所でのスモール・ギグのフル映像入りのパッケージを入手して、その貴重なライヴ映像をひとつ一つじっくり楽しんでくださっているファンの方が多いそうで、そんな声をインターネット上でも数多く目にする。

今回は、連載ニュースの最後として、その貴重なスモール・ギグの三つ目、南ロンドンはブリクストンでの7月19日のライヴ映像内容を紹介したい。

スモール・ギグと言っても、この日の会場として選ばれたブリクストン・アカデミーの収容人員は約5,000人。
そのキャパシティだけで比べれば、現在の東京だと国際フォーラムのホールAと同程度の会場である(実際のブリクストン・アカデミーは立ち見なので、会場の広さとしてはもう少し小さいはずだが)。ちょっと時代を遡り、'71年の「英国フェアウェル」ツアーのハイライトであったロンドンのラウンドハウスの収容人員が4,000人だったことを思い出せば、'70年代前半のストーンズにとっては、むしろこれくらいの観客数の会場が当時のストーンズにとっては主戦場という感覚だったのではないか?などと想像逞しくしながら観るのも楽しい。

スモール・ギグにしては会場が大きな分、ステージ上のスペースは、アムステルダムのパラディソやパリのオリンピアよりも広く、ステージ両脇には短いながらランウェイも設置されているため、画面を通して観ているだけなら、この時期の 『VOODOO LOUNGE』 ツアーでのスタジアム・コンサートとほぼ変わらないスケールの大きなステージングが観られる瞬間がそこかしこにあったりもする。

三つのフル・ライヴ映像のうちこのブリクストンだけは緊張感あるバック・ステージ・シーンから始まり、オープニング・ナンバーはオランピアと同じ "Honky TOnk Women"。各種のバルーンが出てくるというようなギミック的な演出はなく、照明もやや控え目ではあるが、その分スタジアムの時と比べるとシブ目の色調の映像、つまり’70年代の雰囲気を思い起こさせるようなの「空間」の中でスタジアム級のパフォーマンスを繰り広げるストーンズが目一杯楽しめる、というわけだ。

"Faraway Eyes"のようなアコースティックを生かしたカントリー・ナンバーをしっとりと聴かせる、というような 『STRIPPED』 プロジェクトならではのスモール・ギグでありながら、"I Go Wild"のような3本のエレキ・ギターがラウドにうなるハードなドライヴィング・ナンバーもバッチリとハマってしまう。
そんないいとこ取りの作品となっているのが、このブリクストンのフル・ライヴ映像なのである。これまで映像作品がリリースされていなかった同年の 『VOODOO LOUNGE』 ヨーロッパ・ツアーのストーンズの映像作品としても充分通用する仕上がりである。

 文:寺田正典

 

『TOTALLY STRIPPED』もろもろ - 2016/05/28

いやもうFrom The Vaultシリーズ最高傑作との呼び声も高い作品で見どころたくさんですが、前にも書いたものとかあれこれと(笑)

●ドキュメンタリーの字幕が素晴らしい!
今回の日本語字幕は、その場の空気をそのまま日本語にした、すんなり頭に入ってくる素敵な翻訳でした!
キースの言い方を汲んだ「30年前じゃからのう」なんてのも素敵な翻訳で!

そういえば今回のドキュメンタリーの"Wild Horses"の前のビシバシのくだり、以前のStripped TV showでは"Love In Vain"の前で、「バッシャーが?」といった翻訳でしたが、今回もそのくだりが収録されていれば英語ではここは何と言ってるのか、輸入盤で英語字幕も見てみたいと思ってたんです。
シンバルのバッシャーとかけているのか、以前からわたしはここはわかったようなわかってないような感覚でちょいもどかしく。
バッシャーについては今回の寺田さんの解説でもふれられており、なるほど〜と。

でも今回のビシバシって翻訳はそんな悩みも吹っ飛ぶ、しっくりすんなりなるほどこれでいいじゃん!と(笑)

いやほんとにこういう翻訳ができる人ってうらやましいです。
わたしなんてキースが何言ってるのか、やっぱりよくわかんない(笑)

ちなみにドキュメンタリーの冒頭で「6つの大陸で動員したのは」を「6つの大陸で導引したのは」といきなり誤植があるのはちょい残念でしたけど、それは制作側でしっかりチェックしてほしかったなぁ〜と。

●パラディソのConnection!
やはりハイライトはパラディソの"Connection"!
息をのんで見守るほどのストーンズを久しぶりに拝めました!

●Tumbling Dice
ドキュメンタリーではこれまで前半をCDシングルで聴くことしか出来なかった「アノ」"Tumbling Dice"が遂にフルで観れたのはナイス!
先日も書きましたが、途中ここで音が切り替わる〜と身構えちゃうけど切り替わらない!!と感じる輩とはお友達(笑)

●Rip This Joint
Totally Strippedというタイトルながらも映像ではカットされていましたが、パラディソ初日の"Rip This Joint"のやり直しがCD/LPにはそのまま収録されてて笑えます。キースがキーを間違えてるのが原因ですが、そこまで大外しにしますかと(笑)

●Street Fighting Man
新旧 『STRIPPED』いずれのCDにも収録されているパラディソからの"Street Fighting Man"ですが、聴き比べればずいぶん音が違います。
アコギの生々しさがより伝わってくるのはドン・ウォズによるミックスの旧 『STRIPPED』。今回の 『TOTALLY STRIPPED』でのボブ・クリアマウンテンによるミックスではアコギがちょい奥まってしまってます。これ、shigeさんのブログで書かれていてなるほどと。
ちなみに聴き比べてみると 『STRIPPED』ではかなり短く編集されてたこともよくわかります。あと 『STRIPPED TV SHOW』にも収録されていましたが、こっちはこっちで別のところがカットされたりしてます。 

●Totally Stripped
ということでそのタイトルのとおり、今回はちらほらそうしたミスのあるテイクもそのまま収録されています。
Rip This Jointの映像だけは例外でしたが、CD/LPのMidnight Ramblerも途中で「え?」というしょぼいところがありますがそのまんま(笑)

●寺田さんの解説
これがまた凄いです。
最近は解説は最初にはあえて読まないようにしてるんですが、一通り作品を味わったところで読んでみると、なるほど〜という深い解説でストーンズファン必読!こういう解説が読める日本人でよかったと(笑)

 

『TOTALLY STRIPPED』released in Japan!! - 2016/05/20

発売日にわが家に到着したBOXは配送業者さんが落っことしたようで、写真ではわかりにくいですが、外箱の右下の角に気になるというか気にすると結構なダメージがあるんですが、それはともかくストリップ劇場開幕!!

こ、こりゃもう素晴らしいとしか!!!! マルチチャンネルがまたすさまじい!! 深夜なので爆音再生はできませんがぁ〜!!

まだじっと集中しては見れてないんですが、まずはパラディソの"Connection"に悶絶!

そしてドキュメンタリーではこれまで前半を聴くことしか出来なかった「アノ」"Tumbling Dice"が遂にフルで観れたぞ〜!!
途中、ここで音が切り替わる〜と身構えちゃうけど切り替わらない!!と感じる輩とはお友達(笑)

  

  

ドキュメンタリーの東京セッションでは欲を言えばブートで音は確認できる "No Expectations" "Beast Of Burden" "Memory Motel" "Let's Spend The Night Together" とか、サントラで使われた "Honest I Do" も見てみたかったですね〜。あと "Let It Bleed" はフルで観たかった〜。
とか言い出したらきりがないですね。
高額セットの方ではありますが、3つのライブをフルで観れるだけでほんと幸せ!!
それに"I Can't Get Next To You"のリハは面白すぎる(笑)
東京セッションはブートでの発掘に期待しましょう(爆)


あとオランピア。ブートの 『L'OLYMPIA 1995』(Wonder Minnow WM 1011/3)で、オランピアの"Angie"について紹介したとおり、この"Angie"のミックは 『STRIPPED』 でも 『STRIPPED TV SHOW』でも修正されているんですが、なんと今回のオランピアでは未修正!!
隠密で確認できたとおり、
"Angie, you're beautiful, remember all those nights we cried? Angie, I still love you baby, but ain't it time we said goodbye?"と歌ってるままです。

STRIPPED TV SHOW』 ではそこはあまりミックは映してませんでしたが、今回のはそこもしっかりミックをとらえてます。
というか『STRIPPED TV SHOW』 とはカメラ割りが全然違います。

ここ数年でのブリクストンとオランピアのブート流出は、今回のFrom The Vaultと全く無関係というわけでもないんだろうと思ってましたが、いやはやブートとは次元が違いますね。
ちなみにブートでは"Slipping Away"で音ぶれがありましたが、こちらにはありません。さすがです。
とはいえブートはあの音を発掘したこと自体がもう素晴らしいわけですが。

(追記)そして到着から6日目の朝、ようやくCD後半の音も聴いたんですが、何も知らなかったのでびっくら!!
なんとCDではパラディソ初日の"Rip This Joint"のやり直しなんてなおもろいものが収録されてるんですね〜!!(笑)
パラディソの隠密音源ではそもそもこの曲自体2日目のしか聴けなかったし(初日のタイトルもラストの方のは2日目から)、今回のパラディソ初日の映像でもそこはカットされてたので、こんなおもろいことになってたとはまったく知らなんだぁ〜!!!
しかし映像、そこは全裸じゃないんだ(笑)

という雑談はさておき、ドキュメンタリーの全貌がわかったので、パッケージによっては違いがありますがあらためてすべての収録内容を!

ところでここでは英語表記にしてますが、日本盤は 『ト−タリー・ストリップ』 との表記。『ト−タリー・ストリップ』じゃないんですかね?

●Documentary[SD-Blu-ray]
91min / 16:9 / LPCM stereo/DTS HD mater audio

01. Stripped
02. Love In Vain (Toshiba EMI studio, Tokyo)
03. Interview with the stones 1
04. The Spider And The Fly (Toshiba EMI studio, Tokyo)
05. Interview with the stones 2
06. Wild horses (Toshiba EMI studio, Tokyo)
07. Let It Bleed (Toshiba EMI studio, Tokyo)

08. The Paradiso, Amsterdam
09. Down In The Bottom (rehearsal, Paradiso, Amsterdam)
10. Interview with the stones 3
11. Tumbling Dice (warm up, Paradiso, Amsterdam)
12. Chuck Leavell and Darryl Jones
13. Not Fade Away  (Paradiso, Amsterdam)
14. Interview with Keith Richards
15. Dead Flowers (Paradiso, Amsterdam)
16. Interview with Ronnie Wood and Bobby Keys
17. Gimme Shelter (Paradiso, Amsterdam)

18. Olympia, Paris
19. You Got Me Rocking (Olympia, Paris)
20. Behind the scenes with Mark Fisher and Mick Jagger
21. I Go Wild (Olympia, Paris)
22. Interview with Keith Richards and Bobby Keys
23. Shine A Light (Olympia, Paris)
24. Interview with Mick Jagger and Ronnie Wood
25. Jumpin' Jack Flash (Olympia, Paris)
26. Backstage at L'Olympia Bruno Coquatrix

27. Brixton Academy, London
28. I Can't Get Next To You (rehearsal, Brixton Academy, London)
29. Backstage at the Brixton Academy
30. Honky Tonk Women (Brixton Academy, London)
31. Faraway Eyes (Brixton Academy, London)
32. Chuck leavell interview
33. Like A Rolling Stone (Brixton Academy, London)
34. Behind the scenes with the fans 
 

●ボーナス SD-Blu-ray

Paradiso, Amsterdam, Netherlands
May 26, 1995

L'Olympia, Paris, France
July 3, 1995

Brixton Academy, London, UK
July 19, 1995

01. Not Fade Away
02. It's All Over Now
03. Live With Me
04. Let It Bleed
05. The Spider And The Fly
06. Beast Of Burden
07. Angie
08. Wild Horses
09. Sweet Virginia
10. Dead Flowers
11. Shine A Light
12. Like A Rolling Stone
13. Connection
14. Slipping Away
15. The Worst
16. Gimme Shelter
17. All Down The Line
18. Respectable
19. Rip This Joint
20. Street Fighting Man

98min / 16:9
LPCM stereo/DTS HD mater audio 

01. Honky Tonk Women
02. Tumbling Dice
03. You Got Me Rocking
04. All Down The Line
05. Shattered
06. Beast Of Burden
07. Let It Bleed
08. Angie
09. Wild Horses
10. Down In The Bottom
11. Shine A Light
12. Like A Rolling Stone
13. I Go Wild
14. Miss You
15. Connection
16. Slipping Away
17. Midnight Rambler
18. Rip This Joint
19. Start Me Up
20. It's Only Rock'n Roll
21. Brown Sugar
22. Jumpin' Jack Flash

124min / 16:9
LPCM stereo/DTS HD mater audio 

01. Honky Tonk Women
02. Tumbling Dice
03. You Got Me Rocking
04. Live With Me
05. Black Limousine
06. Dead Flowers
07. Sweet Virginia
08. Faraway Eyes
09. Love In Vain
10. Down In The Bottom
11. Shine A Light
12. Like A Rolling Stone
13. Monkey Man
14. I Go Wild
15. Miss You
16. Connection
17. Slipping Away
18. Midnight Rambler
19. Rip This Joint
20. Start Me Up
21. Brown Sugar
22. Jumpin' Jack Flash

122min / 16:9
LPCM stereo/DTS HD mater audio

■CD収録曲
01. Not Fade Away (Paradiso)
02. Honky Tonk Women (Olympia)
03. Dead Flowers (Paradiso)
04. Faraway Eyes (Brixton)
05. Shine A Light (Paradiso)
06. I Go Wild (Olympia)
07. Miss You (Brixton)
08. Like A Rolling Stone (Paradiso)
09. Brown Sugar (Olympia)
10. Midnight Rambler (Brixton)
11. Jumping Jack Flash (Olympia)
12. Gimme Shelter (Paradiso)
13. Rip This Joint (Paradiso)
14. Street Fighting Man (Paradiso)

+ Limited CD (Japanese only)
01. The Spider And The Fly (Olympia)
02. Slipping Away (Olympia)
03. Sweet Virginia (Brixton)


   (※ "Faraway Eyes"は1978年リリース当時は "Far Away Eyes" の表記でしたが、その後いつの間にか "Faraway Eyes" 表記となり、
          今回も後者の表記になっています)

 

寺田正典氏 連載4『TOTALLY STRIPPED』世界に先駆け日本発売 - 2016/05/19

barksで寺田さんの連載第4弾!

http://www.barks.jp/news/?id=1000127200

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キューバでのロック・コンサート実現、ロンドンでのエキシビショニズム開催に続いて、10月にはポール・マッカートニー、ザ・フー、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ロジャー・ウォーターズらと共にカリフォルニア州インディオで行なわれる超ド級の音楽フェス<Desert Trip>に参加することを発表したザ・ローリング・ストーンズ。そんな彼らが1995年の 『VOODOO LOUNGE』 ツアーに並行して進めていたアコースティックを大胆に取り入れた変則ライヴ・アルバム 『STRIPPED』(同年11月にリリース)のためのプロジェクトの全容を明らかにする映像作品 『TOTALLY STRIPPED』 が、いよいよ5月20日、世界に先駆けて日本先行発売される。

何度かBARKSでの連載ニュースでも採り上げてきたように、この 『STRIPPED』 プロジェクトは、同年3月に東京の東芝EMIスタジオで(当時としては)極秘裏に行なわれたアコースティック中心のスタジオ・レコーディングに加え、5月と7月に行なわれたアムステルダム、パリ、ロンドンでの3つの特別なスモール・ギグ、そして7月のポルトガルはリスボンでのスタジオ・レコーディングの4つのパートからなっている。
今回リリースされる 『TOTALLY STRIPPED』 には、そのうち補足的な位置づけだったと思われるリスボンでのレコーディングを除く三つのパートをカメラで追ったドキュメント作品がメイン・プロダクツ。それにプラスして、三カ所のスモール・ギグからのベスト編集CD(実は 『STRIPPED』 との重複をできるだけ避けて収録されている分、かえってこの時期のストーンズの正統的なライヴ・アルバムに近いものに仕上がっているスグレもの!)、さらには何とゴージャスなことに、その3箇所でのスモール・ギグをそれぞれフルで収めた映像ディスクがまとめてパッケージされており、玄人筋から特に高い評価を受けた 『STRIPPED』 プロジェクトの文字通り“トータル”な全容を体験し直すことができる驚きのリリースなのだ(ただし、パッケージによっては付属しないディスクもある)。

ストーンズのライヴ史上最もユニークでチャレンジングだったと言っていいこのプロジェクトだが、プレイヤーとしての原点でもある“アコースティック”感覚にこだわったスタジオ・レコーディングに始まり、3つのスモール・ギグを続ける中で、段々とラウドにエレクトリック・ギターを掻き鳴らすライヴへと「戻って」いくプロジェクトの進行を映像で追っていくことで、今もそうやって元気にライヴを続けているストーンズのサウンドのコアな部分、そのグルーヴの基礎となっている形をハッキリと確認できるファン必携の作品なのである。1990年以来ストーンズのオフィシャル・フォトグラファーであり続け、自身も無類のストーンズフリークである有賀幹夫は、この 『TOTALLY STRIPPED』 の感想をこのように語っている。

    ◆   ◆   ◆
ファンはもちろんメンバーからも静かに愛されている 『STRIPPED』 (1995年発表)。前年の 『VOODOO LOUNGE』 とこれに伴うスタジアム・ツアー中、東京のスタジオでのレコーディングや、ヨーロッパでのスモール・ギグからの音源で構成されたストーンズの過去曲を中心としたユニークなカバー・アルバムだが、この制作を追いかけたのが 『TOTALLY STRIPPED』。ストーンズのスタッフとしてバンドと共に動いているような気持ちにさせてくれるロード・ムーヴィーといった印象だ。

また今回明らかになった3カ所のスモール・ギグの全貌も貴重だ。

アルバムに収録された曲以外、スタジアム公演では外れてしまうがストーンズ本来の力のある楽曲が多く演奏され、それらは1968年から1972年頃の音楽的充実期の作品が多いことが興味深かった。この時期のオリジナル音源に参加している今は亡きボビー・キーズの活躍も見ものだ。

ビル・ワイマン脱退の痛手をバネに攻めの姿勢で 『VOODOO LOUNGE』 や、これまで以上にエンタテイメント性の強いスタジアム・ツアーを開始したバンドのさらなる展開への思想がこれらの映像群からよくわかった。当時僕はビル脱退をバネにむしろどんどんアルバムを発表してストーンズ史を上塗りしているんだな、と思ったけど、今回の映像群からはどんな曲でも直ぐに対応できる手堅いサポート・メンバーと共にツアーに出ているメンバーのポジティブなオーラが感じられた。映像ならではな発見が多いのが 『TOTALLY STRIPPED』 プロジェクトであり見所はつきない。

フォトグラファー 有賀幹夫
    ◆   ◆   ◆

さて連載の続きということで、三つのスモール・ギグ・フル映像の二つ目の概要も紹介しておきたい。これはパリのオランピア劇場で7月3日にスモール・ギグとして敢行されたライヴを収めたもの。実際に映像を観て、三つのスモール・ギグのうちもっともタイトな演奏が繰り広げられたのが、このオランピア劇場でのライヴだったのではないかという感想を持った。
1970年代からのファンなら、パリで「ホンキー・トンク・ウィメン」がオープニング!のコンサート映像というだけで、NHK「ヤング・ミュージック・ショウ」で放送された1976年のパリ・コンサート( 『LOVE YOU LIVE』の主要部分もそこで収録)、心踊るものがあるんじゃないかと思うが、今回の会場はあの時よりもっと狭い、2,000人規模。それも、初のフランス進出となった1964年10月のコンサートに始まり、1960年代から1970年のヨーロッパ・ツアーまで、ストーンズがたびたび立ち寄って演奏してきた由緒ある会場でもあるのだ。

…といった具合に、ストーンズの歴史的要素がたっぷり詰まったヨーロッパの中心地での、しかもレコーディングを前提としたスペシャル・コンサートが悪いわけがない。実際に目にしてみると、冒頭から勢いに乗りすぎてエンディングではミスをやらかす「オール・ダウン・ザ・ライン」、そうした勢いを受け継ぐ「ビースト・オブ・バーデン」のビートの効いた演奏ぶり、いつも以上に感情が入った歌い回しにハッとさせられる「レット・イット・ブリード」から「ミス・ユー」での故ボビー・キーズの悲鳴のようなサックス・ソロのフレーズまで、スモール・ギグらしい「熱さ」を存分に感じさせてくれる演奏ぶりに驚かされるばかりだった。

 文:寺田正典

 

寺田正典氏 連載3『TOTALLY STRIPPED』ライヴ・イン・アムステルダム編 - 2016/05/05

barksで寺田さんの連載第3弾!

http://www.barks.jp/news/?id=1000126795

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これまでも述べてきたように、『TOTALLY STRIPPED』 の完全数量限定版及びスーパー・プレミアム・ボックスには、『STRIPPED』 プロジェクトの一環として行なわれた三つのスモール・ギグのフル映像を収めたディスクが付属する。今回は、その内のアムテルダムでのギグの内容を紹介したい。

1995年5月26日と27日、2日間連続で行なわれたアムステルダムでのスモール・ギグの会場は、パラディソという現地の音楽シーンにとっては重要な役割を持つというライヴ・ハウス。この時の収容人員は異説もあるが1500人。元は教会(ユダヤ教のシナゴーグとしている資料もあったが、もしそうだとしたら、それはそれでオランダという国の歴史と考え合わせると興味深い)だったという。
そんな風格のある会場に高級ホテルから船で乗り着けたストーンズは(ここまでは本編ドキュメントで観られる)、単純なアンプラグド=アコースティック・ライヴではなく、あくまでアコースティック・ギターをそこかしこに巧みに取り入れた、インティメイトでありながらもハードな演奏を披露。これがセット・リストも含め、ストーンズの全ライヴ史の中でも最もユニークなコンサートになったのだ。

今回フルで観ることが可能になるのは、その初日=26日の映像。
ライヴ・ハウスすぐ近くの公園(ミュージアム・スクエア)でリアル・タイムにパブリック・ビューイングが行なわれた翌27日の公演に関しては、そこで録音された地下音源が広く出回ったこともあり馴染みのあるマニアが結構いる可能性もある。
しかし、より“レア”な26日の初日公演の映像はそんなマニアック過ぎるファンにも非常に新鮮な感動をもって楽しんでいただける内容であることは間違いない。

ストーンズの1964年の米国デビュー・シングルと同様に、アコーティック・ギターで始まるもののすぐにキース・リチャーズがいつも以上に歪んだエレキ・ギターをかぶせる "Not Fade Away" のオープニングから、この日がステージでの初披露となったボブ・ディランの "Like A Rolling Stone" 、『EXILE ON MAIN STREET』からの "Shine A Light"、東芝EMIスタジオで行なわれた “トーキョー・セッション” で久しぶりに取り組んだオリジナル・ブルース"The Spider And The Fly" といったレア・ナンバーを挟み、キースがアコースティック・ギターを強くストロークしながら盛り上げてみせる "Street Fighting Man" まで全20曲。クラシックな雰囲気に仕上げられたステージ・セットで、文字通り最前列の観客からは手の届く距離で躍動する、ストーンズの格調高い貴重映像を堪能することができるのだ。

このパラディソでのフル映像の監督はデイヴィッド・マレット。クイーンやデイヴィッド・ボウイの1980年代のプロモーション・ヴィデオを撮っていた、あの時代の有名監督のひとりである。

今回のような作品の解説の仕事で、ストーンズの過去のコンサートの記録をその当時の周辺状況も含めて丁寧に調べ直していくと、特にスポーツ・イヴェントとの関連で面白い事実に行き当たることも多い。それがヨーロッパでの公演であった場合は、サッカーの大きなイヴェントとストーンズのヨーロッパでのコンサートとの交錯が面白いドラマを生むケースも少なくないのだが、今回はニアミス。ストーンズのこのパラディソ公演の直前の5月25日、27日のコンサートのライヴ・ビューイング会場でもあったミュージアム・スクエアには、オランダの名門サッカー・チーム、アヤックス(“野人”岡野が移籍を目指してこのチームの練習に参加するのはこの4年後)の4度目の欧州制覇の祝勝会が開かれ、10万人が集まっていたというのだ。そんな熱狂に包まれたアムステルダムに、ストーンズは“裸(stripped)”で乗り込んだのだった。

文:寺田正典 

 

『TOTALLY STRIPPED』輸入盤続々予約開始- 2016/04/29

輸入盤も続々アマゾンに。
日本盤にはボーナスCDがついていますが、いろいろ余計なものはいらないという方やシンプルなパッケージをお好みの方にはおすすめ。
ただし、欧米どちらのどういう仕様なのかがわかりにくいのがネック。
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Totally Stripped [Analog] [Import] ← \4,269 @amazon.jp (4/21は\3,843でしたが変動してます。EANが080で始まるコチラが正方形ジャケか)
Totally Stripped [Blu-ray] [Import] ← \3,061 @amazon.jp
Totally Stripped [DVD] [Import] ← \2,640 @amazon.jp

Totally Stripped (2LP+DVD) [Analog] [Import] ← \6,210 @amazon.jp (こちらはEANが050から始まるので横長タイプか)
Totally Stripped (CD+4BLU-RAY) [Import] ← \8,020 @amazon.jp
Totally Stripped (CD+DVD) [Import]  ← \3,764 @amazon.jp

 

 

『TOTALLY STRIPPED』Tシャツデザイン発表 - 2016/04/14

Tシャツのデザインが発表されました。
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店頭購入可能な【完全数量限定盤】、および通販限定の【スーパー・プレミアム・ボックス】に付属するTシャツが、1995年7月のロンドン・ブリクストン・アカデミー公演時に当日のみ限定販売されたTシャツの完全復刻版であることがわかった。

なお、通販限定の【スーパー・プレミアム・ボックス】は[S/M/L/XL]のサイズ選択が可能だが、店頭販売される【完全数量限定盤】では[L]サイズのみとなっている。
http://www.barks.jp/news/?id=1000126215
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わたしは "○○復刻" とかには正直あまり興味がないんですが、当時ブリクストンアカデミーに参戦してオリジナルのTシャツを買った友人が、もうそのTシャツもぼろぼろになったので復刻は嬉しいと書かれていたのを見て、これはこれでありなんだなぁ〜と。
とはいえいらないという人がやっぱり多いような気も。


 http://wardrecords.com/SHOP/WRDZZ371.html
 

 

寺田正典氏 連載2『TOTALLY STRIPPED』ベストパフォーマンスCD&日本盤限定ボーナスCD編 - 2016/04/12

barksで寺田さんの連載第2弾!
ますます楽しみに!!!
http://www.barks.jp/news/?id=1000126143

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ザ・ローリング・ストーンズの公式アーカイヴの最新作、5月20日リリースの 『TOTALLY STRIPPED』 の内容を少しずつ詳らかにするニュース第2弾として、今回は通常盤以外に付属する「アムステルダム/パリ/ロンドン公演ベスト・パフォーマンス集CD」および「日本盤限定ボーナスCD」についての情報をお届けする。

1995年の5〜7月、 『VOODOO LOUNGE』 世界ツアー中だったストーンズは変則ライヴ・アルバム 『STRIPPED』 制作のために、スタジアム・ツアーの合間を縫ってヨーロッパの3箇所での1,000〜5,000人規模のスモール・ギグを敢行した。その模様はもちろん 『TOTALLY STRIPPED』 の本編にも盛り込まれているわけだが、今回の初回限定盤に付属する「ライヴCD」は、アムステルダム、パリ、ロンドンの3箇所で行なわれたスモール・ギグから、現時点で選ばれた(つまり当時の『STRIPPED』 の編集意図とはちょっと違う観点で選ばれているということ)ベスト・パフォーマンスを14曲分集めた 『VOODOO LOUNGE』 ツアーからのもうひとつのライヴ・アルバムなのである。オマケCD扱いするにはあまりにももったいない、これ自体がひとつの「作品」と捉えてもいいような、なかなかのクオリティを備えたCDに仕上がっているのである。

スタジオ録音も含まれていた 『STRIPPED』 とは違い、最初から最後までライヴとしての流れをきちんとふまえた14曲は、その3箇所でのライヴの中でもっともユニークでアコースティック・ギターの使用度も高かったアムステルダムのクラブパラディソ公演からのトラックが7曲と多く選ばれているのは、プロジェクトの流れからいっても当然だ。

そこにライヴ定番曲をタイトにプレイしたパリのオランピア劇場での録音から4曲、3公演の中では最多の5,000人の観客を集めた南ロンドンのブリクストン・アカデミーでの1970年代前半のストーンズがアリーナ・クラスの会場で演奏しているような感覚も楽しめる3曲を加え、アコースティックな味わいのバラード曲から、ライヴならではのエッジを効かせたハードなナンバーまで、アルバム一枚分の分量で14曲を一気に聴かせてくれるのだ。しかも、日本盤には、1966年以来、29年ぶりとなった「クモとハエ」の貴重なライヴ演奏も含む3曲入りのボーナス・ディスクが付くのもたまらない。

もともとのアルバムである 『STRIPPED』 との重複テイクが1曲あるが、その「ストリート・ファイティング・マン」も今回は三十数秒ほど長いノー・カット・ヴァージョンで収録されているというのはマニアには見逃せないポイントのはず(ほかに 『STRIPPED』 関連シングルとの重複は1曲あり)!

なお、前回のニュースの後、さらに 『TOTALLY STRIPPED』 本編ドキュメントをシーン別に分けて解析(それほど厳密なものではないが)を進めたところ、シーン数は編集の細かさもあって121点、日本では1996年にTVスペシャルとして放送され、今回のドキュメントのたたき台になっている「ストリップドTV」が41点だったことからすると、約3倍の増加だ。収録時間は1.5倍強になっただけだが、情報量は3倍に増えてると言っても良さそうだ。

文:寺田正典 

 

『STRIPPED』おさらい - 2016/04/10

STRIPPED』 の収録データなどをおさらい。
パラディソからは初日の5/26から1曲、5/27からはアルバムには一切収録されず、そしてオランピアから3曲、ブリクストンから2曲、そして東京セッションから5曲、リスボンのセッションから3曲収録されています。

また、パラディソの2日目から "All Down The Line" 、そしてブリクストンの "Black Limousine" はシングル "Like A Rolling Stone" にカップリング収録され、後者は日本盤 『STRIPPED』 CDにボーナス収録されました。
なお、海外盤CD 『STRIPPED』 はその"Black Limousine"がないかわりに、PCで再生できるコンテンツ付き。いまではWin系では再生できませんが、Macはまだ再生できるのでしょうか?(追記:その後IORRでデータが一定期間DLできるようになってます)
そしてシングル "Wild Horses" にはブリクストンから "Live With Me"、さらにオランピアから "Tumbling Dice"、パラディソから "Gimme Shelter" が収録されています。また、インタビューディスクとの2枚組プロモCD (VDG281) も当時リリースされました。

 

Paradiso
May 26

Paradiso
May 27

L'Olympia
July 3

Brixton
July 19

Tokyo Sessions
March 3-5

Lisbon Sessions
July 23-26

 Street Fighting Man

 

 

 

 

 

 Like A Rolling Stone

 

 

 

 

 

 Not Fade Away

 

 

 

 

 

 Shine A Light

 

 

 

 

 

 The Spider And The Fly

 

 

 

 

 

 I'm Free

 

 

 

 

 

 Wild Horses

 

 

 

 

 

 Let It Bleed

 

 

 

 

 

 Dead Flowers

 

 

 

 

 

 Slipping Away

 

 

 

 

 

 Angie

 

 

 

 

 

 Love In Vain

 

 

 

 

 

 Sweet Virginia

 

 

 

 

 

 Little Baby

 

 

 

 

 

 

 

 Black Limousine (single+Japan)

 

 

 

 

 

 All Down The Line (single)

 

 

 

 

 

 Live With Me (single)

 

 

 

 

 

 Tumbling Dice (single)

 

 

 

 

 

 Gimme Shelter (single)

 

 

 

 

 

 

 

 (Tumbling Dice - PC)

backstage rehearsal by MJ -  Buenos Aires Feb.1995

 (Shattered - PC)

backstage rehearsal by KR & RW - Buenos Aires Feb.1995

 (Like A Rolling Stone - PC)

Amsterdam May 27, 1995


 

 

『TOTALLY STRIPPED』amazon状況 - 2016/04/03

日本のアマゾンでも値下げされた後、いったん値上がったりしてましたが、完全数量限定生産セットの値がかなり下がってます。
なお、完全数量限定生産セットは5000から7500に増産決定したようで、数が増えてます。
あと3月末に更新されていましたが、Tシャツは500セット通販限定版と完全数量限定生産7500セットでは違うデザインになるようです。

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ちなみにドイツのamazon.deには
1-Disc Version     EUR 20,60
2-Discs Version    EUR 24,12
3-Discs Version    EUR 37,99
5-Discs Version    EUR 49,99
などなど登場。DVDですが安いですね〜。もちろんドキュメンタリーに日本語字幕などないでしょうけど。
http://www.amazon.de/Totally-Stripped-5-DVDs/dp/B01DM80SIU/
ちなみにそこに正方形バージョンのジャケ写が掲載されてます。
日本で公開されていた縦長のとはちょっと配置が違ってます。
うちのトップページの画像は今までのは加工して作った画像だったんですが、本日それに差し替えました(笑)

 

寺田正典氏 連載1『TOTALLY STRIPPED』トーキョーセッション編 - 2016/04/02

barksで寺田さんの連載がスタート!
期待で胸が躍ります!!
http://www.barks.jp/news/?id=1000125816

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キューバでの歴史的フリーライヴ当日にストーンズから届いた、『TOTALLY STRIPPED』 リリースの大ニュースから早くも1週間。発表の瞬間から予約が殺到するなど、まさに音楽界の歴史的センセーショナルな金曜日となった。

今回は、『TOTALLY STRIPPED』のリリースに向け、ぼく自身も解説原稿を書きながら、その経過報告を兼ね、少しずつ内容を紹介していくことにしたので、しばしお付き合いいただきたい。

すでに書いたように、『TOTALLY STRIPPED』の本編は、1994年〜1995年の 『VOODOO LOUNGE』 ツアー終了後にリリースされた非常に通好みの変則ライヴ・アルバムが制作される過程を丁寧に追った貴重な映像作品だ。

最初のパートでは、1995年のストーンズ史上2度目の来日公演の直前に、急遽溜池の東芝EMIのビルの7階にあった同社の第3スタジオを舞台に行なわれることになった、所謂“トーキョー・セッション”をカメラが追う。

3月3日金曜日、実はこの日、同じビルの1階ロビーで、前公演地であった南アフリカから三日前の2月28日に飛んできたストーンズが出席しての来日公演に関する記者会見が行なわれたのだが、終了後密かにそのままビル内のエレベーターでスタジオへと向かったというから驚きである。
そしてひとつのスタジオに、もちろんベーシストのダリル・ジョーンズ、'89年以降、ストーンズ・サウンドの“整理係”として欠くべからざる地位を築いているキーボーディストのチャック・リヴェール、バーナード・ファウラーとリサ・フィッシャーのコーラス隊ふたりにツアーに同行していたニュー・ウェスト・ホーンズにボビー・キーズ、そしてプロデューサーのドン・ウォズにエンジニアのエド・チャーニーまでがひとつのスタジオに集まって(コーラスとホーンは2日間のうち1日だけの参加かもしれない)、リズム・セクションから順番に固めていく、というような方法をとらずに一気にレコーディングを行なうという非常に希有なシーンが繰り広げられたのだ。そこでのテーマのひとつは「アコースティックへのこだわり」だが、実は「バンドらしさの再確認」そして「ルーツの再発見」という二つもプラスされているはずだ。

すでに知られているように、このセッションに始まる 『STRIPPED』 プロジェクトは、ストーンズからの「MTVアンプラグド」への返答というべきものだが(本当にオファーが来ていたが、ミック・ジャガーが断ったという証言も今回見つけた)、ストーンズの場合は、よくある「アコースティック・ギター主体に名曲をアレンジし直したら、こんなにオシャレで暖かい演奏ができました!」的なものでは全くないのだ。スタジオ内での会話、そして一部挿入されるメンバー個別のインタヴューからは、このプロジェクトが変化球的なものではなく、むしろストーンズとしての本来的な形を再確認する方向で進められていったことがよく伝わってくるのだ。だから、そこにはブルースがある!

その後 『STRIPPED』 プロジェクトは、ヨーロッパ公演スタート直前の5月に行なわれた2回のアムステルダムでのクラブ・ギグ、そして7月のパリのオランピア劇場とロンドンのブリクストン・アカデミーでのスモール・ギグと進んでいくが、そこでのライヴ演奏の様子はもとより、ストーンズの会場入り前後のファンの興奮ぶりからリハーサルの模様、アムステルダムの場合は、メンバーが船で会場するシーンや会場近くの大きな公園で大々的に行なわれた噂のパラディソでのライヴのパブリック・ヴューイングの様子まで見ることができるのだ。それらの貴重なスモール・ギグの部分に関しては、また続いてニュースという形で紹介していく予定なので、楽しみに待っていていただきたい。

文:寺田正典 

 

『TOTALLY STRIPPED』各種予約開始! - 2016/03/26

映像作品なのでamazonではそのうち下がると思いますが、いまのところ各種日本盤はこんな感じ。
いやしかし アムステルダム Paradiso、パリ Olympia、ロンドン Brixton Academyの映像が入っているセットが絶対おすすめ!!
【日本先行発売/日本語字幕付き/日本語解説書封入】

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突然リリースインフォが! - 2016/3/25

2016年2月、フリーランスのビデオエディターのHPに、手がけた作品として 『The Rolling Stones - Stripped 20th Anniversary Edition BluRay』 なるものがひょっこり紹介されていたことから、これはそろそろSuper Deluxeがリリースされるんだなぁ〜と思って待っていましたが、、、

ストーンズがキューバで大規模フリーコンサートを開催する3/25(正確には日本時間ではキューバ公演は3/26なので前日の3/25)、
突然世界に先駆け Ward Records から日本版のリリース・インフォが!!日本発売は世界に先駆け5/20!!

なんとボーナスBlu-rayは3公演完全収録じゃないですか!!
パラディソが2日間両日の完全収録ではないとはいえ、これはすごい!!!
どひゃあ〜〜〜!!! こりゃ予想以上の素晴らしい作品です!!

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前人未到のキューバでの歴史的フリーライヴの当日に最新作 『TOTALLY STRIPPED』 リリースという大ニュースが届いた。
日本最速先行で5月20日にリリースされる。その全貌が発表になった。

1994年〜95年にダリル・ジョーンズを新たにベーシストに迎えて初めて行なわれた 『VOODOO LOUNGE』 世界ツアーの後半、MTV「アンプラグド」のストーンズ版とも言える、アコースティック・セット、もしくはアコースティック・ギターを大きくフィーチャーした演奏を繰り広げる「場」を設けてレコーディングを行なった。

東京、アムステルダム、パリ、ロンドン、そしてリスボン。それらのレコーディングの成果は“変則的”ライヴ・アルバム 『STRIPPED』 (1995年リリース)にまとめられたが、今回の 『TOTALLY STRIPPED』 は、ストーンズにとっても我々ファンにとっても新鮮だったその試みの全貌をまさしく「まるハダカ」にしてくれるライヴ・ドキュメント作品なのだ。

コアなファンであれば、当時やはりそのアコースティックな試みを追った通称 「STRIPPED TV Special」 というTV用のドキュメントが存在し、'96年3月には日本のWOWOWでも放送されたことを覚えているかもしれないが、今回の作品はその完全なる再編集&拡大版とも位置づけられる内容。
そのTV版は1時間に満たないヴォリュームだったが、今回の 『TOTALLY STRIPPED』 は収録時間も約1時間半とグッと増やされ、各シーンも時系列に整理された形で構成し直され、アーカイヴとしての資料性も一層高まったといっていいだろう。

いや、さらに驚くなかれ、そのドキュメントの主要パートとなっている3つのコンサートからのベスト・パフォーマンスを集めたライヴCDがボーナス・ディスクとして付属するパッケージが用意される。これは 『STRIPPED』 には収められていなかったライヴ定番曲を大幅フィーチャーした贅沢過ぎるオルタネイト・アルバムと言えるもので、日本盤には3曲追加される。

それに加えて、その3つのコンサートのフル映像がそのまま付いてくる豪華なパッケージ、さらにそのボーナス・ライヴCDのアナログLPや写真集がついたボックス・セットまで用意されるというのだから、これはもう資料性云々の評価に留まらない激アツなリリースと言うしかない!

本編ドキュメント映像の内容を改めて整理すると、ストーンズ2度目の来日公演となった1995年3月の東京、福岡公演に先駆けて3月3〜4日にかけて行なわれた何と日本の東芝EMIスタジオでのレコーディング。
そして、続く5月26日、27日に、この年のヨーロッパ・ツアー開始直前にウォームアップ・ギグを兼ねてオランダのアムステルダムの小さなクラブ、パラディソで行なわれたスペシャル・コンサート、7月3日にパリの伝統あるオランピア劇場で、そして7月19日のロンドンはブリクストン・アカデミーで行なわれたスモール・ギグで、その3箇所ではライヴ・シーンに加え、それぞれの会場でのリハーサルやバックステージの模様、メンバーのインタヴュー、集まってきたファンの興奮がそのまま伝わってくるようなシーンも盛り込まれている。

当然、TV版にはなかったシーンも多く、'96年のリリースされたシングル "Wild Horses" に収められていた "Tumbling Dice" の冒頭に収められ、研究家の間でも出所不明とされていたコーラス・リハーサル・シーンが実はこのパラディソのバックステージでのものだったことまでが映像で裏付けられたりもするのだ。

もちろんライヴ・シーンだけでなく、2008年に惜しまれつつも閉鎖された溜池の東芝EMIビル内の広い第3スタジオで、全員が一カ所に集まり「せ〜の」でレコーディングするというこの上ないほど貴重な風景をモノクロで捉えており詩的な美しささえ感じさせる映像は、それが「アコースティックにはエレクトリックにはない、なにかが存在しているんだ」とキースが語るこの特別なプロジェクトの出発点となったということも含め、日本のファンにとっても特別な想いをもって迎えられるだろう。

寺田 正典

http://wardrecords.com/SHOP/WRDZZ371.html


ラインナップ
■【500セット通販限定スーパー・プレミアムDVDボックス】
■【完全数量限定生産1000セットSD-Blu-ray+CD+ボーナスCD+ボーナス3SD-Blu-ray+Tシャツ】
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■【初回限定盤SD-Blu-ray+CD+ボーナスCD】
■【初回限定盤DVD+CD+ボーナスCD】
■【通常盤SD-Blu-ray】
■【通常盤DVD】


■SD Blu-ray収録予定
●Documentary[SD-Blu-ray]
91min / 16:9 / LPCM stereo/DTS HD mater audio

●ボーナス SD-Blu-ray

Paradiso, Amsterdam, Netherlands
May 26, 1995

L'Olympia, Paris, France
July 3, 1995

Brixton Academy, London, UK
July 19, 1995

01. Not Fade Away
02. It's All Over Now
03. Live With Me
04. Let It Bleed
05. The Spider And The Fly
06. Beast Of Burden
07. Angie
08. Wild Horses
09. Sweet Virginia
10. Dead Flowers
11. Shine A Light
12. Like A Rolling Stone
13. Connection
14. Slipping Away
15. The Worst
16. Gimme Shelter
17. All Down The Line
18. Respectable
19. Rip This Joint
20. Street Fighting Man

98min / 16:9
LPCM stereo/DTS HD mater audio 

01. Honky Tonk Women
02. Tumbling Dice
03. You Got Me Rocking
04. All Down The Line
05. Shattered
06. Beast Of Burden
07. Let It Bleed
08. Angie
09. Wild Horses
10. Down In The Bottom
11. Shine A Light
12. Like A Rolling Stone
13. I Go Wild
14. Miss You
15. Connection
16. Slipping Away
17. Midnight Rambler
18. Rip This Joint
19. Start Me Up
20. It's Only Rock'n Roll
21. Brown Sugar
22. Jumpin' Jack Flash

124min / 16:9
LPCM stereo/DTS HD mater audio 

01. Honky Tonk Women
02. Tumbling Dice
03. You Got Me Rocking
04. Live With Me
05. Black Limousine
06. Dead Flowers
07. Sweet Virginia
08. Faraway Eyes
09. Love In Vain
10. Down In The Bottom
11. Shine A Light
12. Like A Rolling Stone
13. Monkey Man
14. I Go Wild
15. Miss You
16. Connection
17. Slipping Away
18. Midnight Rambler
19. Rip This Joint
20. Start Me Up
21. Brown Sugar
22. Jumpin' Jack Flash

122min / 16:9
LPCM stereo/DTS HD mater audio

■CD収録予定曲
01. Not Fade Away (Paradiso)
02. Honky Tonk Women (Olympia)
03. Dead Flowers (Paradiso)
04. Faraway Eyes (Brixton)
05. Shine A Light (Paradiso)
06. I Go Wild (Olympia)
07. Miss You (Brixton)
08. Like A Rolling Stone (Paradiso)
09. Brown Sugar (Olympia)
10. Midnight Rambler (Brixton)
11. Jumping Jack Flash (Olympia)
12. Gimme Shelter (Paradiso)
13. Rip This Joint (Paradiso)
14. Street Fighting Man (Paradiso)

+ Limited CD (Japanese only)
01. The Spider And The Fly (Olympia)
02. Slipping Away (Olympia)
03. Sweet Virginia (Brixton)

 

 

 

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