NO.2 |
UK DECCA MONO
LK4661 released in 01.1965 |
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1stのジャケも見事ですがこの不遜な2ndもなかなか。引き続きグループ名はおろかアルバムタイトルすら表記されていないというのが凄いですね。
この
『NO.2』 は米国2ndの
『12X5』 に遅れてリリースされたUKでの2ndアルバムで、もちろんこちらもMONO盤のみリリース。
購入した盤はマト1A/1Aの初盤ですが、海外からお買い得価格にて購入。
このUK
DECCAオリジナルのジャケは、これまた上下フリップバックのコーティングジャケ・・・のはずですが、わたしのはフリップバックではない!?。。。あれ?と、現在売りに出されているものを見回ってみると、同様にマトの若い初期盤でもフリップバックでないものがいくつも。。。オリジナルジャケの傷みが激しく差し替えが横行しているのか?と思ったらやっぱり初期盤でも2種類あるんですね(笑)
なお、裏ジャケに印刷されたアンドリュー・オールダムによるライナーには、後に差別表現として修正された"Blind
Man"の表記があります。
さて、このアルバムは、憧れのシカゴはチェス・スタジオとハリウッドのRCAスタジオをメインとし、加えてロンドンのリージェント・スタジオで録音された曲で構成されています。
特に
"I Can't Be Satisfied" と "Down Home Girl" はEP 『FIVE
BY FIVE』 に収録された曲と同じく64年6月にチェス・スタジオで収録され、映画
『SHINE A LIGHT』 のDVD/BDに収録されているおまけ映像で
Buddy
Guy が語る "Motherfu**er" の逸話はこの頃なのかと。それにしてもロンドンのリージェント・スタジオ収録曲は音が悪い(笑)
収録された12曲は
Solomon Burke、Chuck
Berry、Muddy Waters、The Drifters、Otis Redding らのカバー曲に加え、 "What
A Shame" "Grown Up Wrong" "Off The Hook" のオリジナル。このうち
"Grown Up Wrong" "Under The Boardwalk" "Susie Q"、そしてバージョン違いながら
"Time
Is On My Side" の合計4曲は先のUS盤 『12X5』
に収録され、"What
A Shame" "Off The Hook" も既にシングルで発表済みでしたが、こちらの
"Time
Is On My Side" はギターイントロバージョン、"What A Shame"
はちょっと長いバージョンが収録されています。なお、本作の後にリリースされたUS盤の3作目 『NOW
!』 にも7曲(バージョン違い含む)が収録され、結果、しばらくこれでしか聴けなかった曲は
"I Can't Be Satisfied" だけだったという不遇のアルバムではあります。
そんなわけでこの
『NO.2』、UKでの2枚目のアルバムでありながら、悲しいことに1stと同様、現行CDカタログにはラインナップされておらず、過去唯一CD化された旧日本盤CD(P33L、P25L、POCD)は貴重です。
さて、そんな不遇なアルバムですが、UKオリジナルMONO初盤で聴く
『NO.2』 はいかに!?
やはり音が自然でブライアンのスライドも心地よい!
わたしの盤は残念ながら
"Under
The Boardwalk" 後半で4回ほどブチブチと鳴っちゃいますが、他は本当に素晴らしく、温かみと深みのあるモノサウンドを堪能できました!!
この2ndや1stについては、モノサウンドの「迫力」ではなく、アナログの温かみを感じます。CDは曲によって高音が強調されていたりとややギスギスしていますが、アナログレコードのこの柔らかで自然な温かみ、1stを経て念願の米国スタジオでの録音がかなった彼らの意気揚々とした姿が思い浮かぶようですねぇ〜(ちょい嘘・笑)
さらにはぶっちゃけ、『NO.2』
はCDでもしばらく聴いていなかったこともあって、この曲順も新鮮に聴こえます(笑)。でもこの曲の流れはいいですね。
これがUSオリジナルの
『12X5』 や 『NOW
!』 と比べるとどう音が違うのかは、罹災後買い直していないのでわかりませんが、今後の先の長い楽しみということで。