STICKY FINGERS |
UK ROLLING
STONES RECORDS COC 59100 released in 04.1971 |
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改めて説明するまでもなく、自ら設立した
Rolling
Stones Records からリリースされたアルバム第一弾である名盤! |
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そんな名盤ということで、このUKアナログ盤は2008年春にアナログ収集を再開後、比較的すぐに海外から買ったんでした。(←日本だと高いから)
到着するやワクワクして荷解きすると、US盤と違ってジャケには"どでかスタンプ"のUK盤に感激!
そしてUK盤はジャケットの上側がオープンで、そこからアナログを取り出して確認すると、間違いなくマトリクスは「A3/B3」で
"A Promotone N.V.Records" 表記なしのUK初盤!
でもジャケもベロインサートも不自然なほど真っ白で傷みもなくて、嬉しい反面、綺麗過ぎてなんだか妙な感じ(笑)
そして検盤が出来ない海外からの購入となれば気になるのが盤のコンディション。うむむ、ジッパーによると思われる歪みが
"Dead
Flowers" に。幸いにも殆ど音には影響なしでしたが、大好きな "I Got The
Blues" でブチッとノイズが乗るのが惜しいところ〜。そして肝心の音質はというと、、、これがまたグ〜ッド!!!自然な広がりと中音部に艶があって、あらためて
『STICKY
FINGERS』 に惚れ直しちゃいます(笑)
DECCA時代とは違ってRSレーベル以降のUK盤の音はそれほどでもないという話も耳にしますが、これはわたしのUS盤と比べると特に中高音がよりシャープでありながらハリがあって艶やかで、音の広がり具合も断然グッド!!
ギターやホーンが綺麗に鳴り響き、ボーカルにも艶が出て、"Wild
Horses" "I Got The Blues" "Moonlight Mile"
といった曲での美しさも倍増です。
でも重低音、特にベースのシャープさについてはUS盤に軍配が。とはいえわたしのUS盤はそれほどいいコンディションというわけでもないので個体差が現れたのかもですが。
うん、やっぱりいつかはUS盤のホワイトプロモをこの手に!
他にUS盤プロモにはストーンズ最後のMONO盤LPといわれるMONOプロモ盤もあり、たまーにネット上で見かけますがいつかはそちらも聴いてみたいところです。
ちなみに2009年にそのMONOプロモ盤落としらしきブートCDがリリースされてます。でもやっぱりいつかはオリジナルを(←入手するつもり満々・笑)
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[新入荷!]
そして2011年7月、ミックの誕生日の翌日、待望のUSプロも盤が到着!
US ROLLING
STONES RECORDS Promotional Copy COC 59100 released in 04.1971 |
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以前からいろんな方からUSプロモ盤の音は素晴らしいと聞いていたのでずっと探していたんですが、なかなかこれというのに出会えず今回ようやくゲット。
レーベル表記にあるPRは"Presswell Records, Ancora, NJ"製のこと。
RSVPさんに教えていただきましたとおり、マトから71年2月8日と9日にプレスされたと読み取れる、Rolling
Stonesレーベル初のレコード!
ん?このプロモ盤が"Brown Sugar"より先にプレスされたのかはよく知りませんが。
このホワイトプロモ盤、ホワイトレーベルのためベロマークがベタ塗りになっちゃってるのが特徴(笑)
USプロモ盤、UK盤、通常US盤、再発EU盤と聴き比べてみましたが、なるほどUSプロモ盤、ちょいと硬めで明るくカラッとした抜けのいい音!
やっぱりオリジナル同士でもUK盤とは違った音がします。
そしてUSプロモとなればUS盤の初期の初期盤、素晴らしい迫力と鮮度を誇ります。なるほどこれがUSプロモ盤の実力かと。さすがUSプロモ盤!
しかーしこの盤、見た目は綺麗なのにどちらの面でも2〜3曲目にかけてプチパチなるのが惜しい。入念にクリーニングしても針治療してもあまりかわらず。かなり吟味したつもりでも、試聴できない買い方だとこういうことも。
まぁそこがアナログの面白さでもあるんですが、また程度のいいのも見つけると買いなおしたくなっちゃうというのが困りもの(笑)
そういう点では劣化することもなく音質でもひけを取らないSACDって素晴らしい(笑)
そうそう、2011年にリリースされたフラットトランスファーによる高音質を誇るSHM-SACDと聴き比べてみると、SACDの中高域のクリアさはこのUSプロモ盤のクリアさを更に上回る。
低音はフォノイコライザーによるものなのかアナログが圧勝だけど、おそるべしSACD。しかしアナログはアナログでいいのであ〜る。アナログもデジタルも、これ私の持論。
宝くじが当たったら超音波洗浄機が欲しいぞ〜。
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さてさて、次にデフジャケ& "Let It Rock" 収録のスペイン盤と比べてみると、、、
スペイン盤も音の広がりはUK盤と似たような感じですが、やや音が引っ込んで聴こえます。 |
次にVirginのリマスターCDと比べてみると、やはりアナログは自然な滑らかさがあるのに対して、CDはややギスギス、というか不透明な感じが。
わたしが初めて
『STICKY
FINGERS』
を聴いたのは日本盤アナログで、その後便利なCD時代に入りつつもSONYの"32DP"シリーズはどうもイマイチだなぁと思っていたところにリリースされたのがこのリマスターCD。当時からこりゃいい音だと大喜びだったんですが、やっぱりアナログとは違うもんだなと。でも曲によってはそのギスギスしたところがはまっている曲もあり、単なる良し悪しというよりも味付けの違いといった風にも感じます。
さらに2009リマスターのPOLYDOR(UNIVERSAL)盤と比べてみても違いは歴然。2009リマスターは低音がブーストされ、アコギなんかも綺麗に聴こえるようになってはいますが、やっぱり中高域はUKアナログ盤の圧勝。
でもまぁアナログとCDは別物、比べても意味ないんでしょうね。
そんなことを思っていたところ、2009年末にそのユニバーサルからアナログもTシャツとのBOXセットで発売されました。
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そのアナログはお世辞にもいい趣味とはいえないRed
Vinyl。 |
というわけで、今更で毎度のことながら、あらためてアナログの音の深さ、そして懐の深さを思い知りました。
ま、そんなことえらそうに言えるほどのAVシステムでも無いんですけど(笑)
そういえばCDではベロ型木箱入り、ミック・テイラーのサイン入りカードつき巾着袋入り、チャックつき紙ケース入りのCBS盤、これまたユニバーサルのTシャツ+CD
BOXなんてのもあります。
ということで最後に2010年現在うちにある
『STICKY
FINGERS』 たちの集合写真!
・・・初めて聴いた日本盤アナログは友人宅に20年預けっぱなしで、シールド未開封の紙ジャケBOXの紙ジャケCDは載せられず、SHM-CDを入れるのも忘れちゃいましたが、他に上で書いたプロモ盤も欲しいし、ジッパーが大きなラージ・ジップ・タイプも欲しいし、もっともっと兄弟を増やしたいなぁと思う名盤であります(笑)
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[新入荷!]
ロックエイジ帯
P-8091Sロックエイジ帯つき。ワーナーが1971年に行ったロック・エイジ・キャンペーンの帯。 |
この日本盤についてのやり取りは、、、
お仲間さん「P-8000番台は日本盤にしては音がいいっすよ」
わたくし 「ほんまでっかぁ〜?日本盤でそんなわけ、、、、ほんまや!」 (笑)
という "さんま" 的な流れ(笑)
確かに音はいい!音圧もある!
でもUK盤と比べると、ちょっとギターの音色が大人しい綺麗な音に聴こえます。
どちらかというとUS盤寄り、ちょいマイルドで美しい
『STICKY
FINGERS』 って感じ。
でもデジタルと違ってアナログは同時期のいろんな盤でこうして楽しめるのが面白い。
ちなみに日本での
『STICKY
FINGERS』 の初盤はこのP-8091Sですが、帯はこのロックエイジ帯が初版ではありません。
最初はP-8091Sのピンク帯、そしてこのP-8091Sロックエイジ、その後またP-8091Sでピンクの帯の上に来日記念とステッカーを貼ってるもの、その後型番が変わったP-10131Sのこれまたピンク、といった順番かと。
ただ、ロックエイジ帯でサンプル青盤も中古で見かけますので断定は出来ないんですが。
↓わたしはロックエイジしか持っていませんが、残り3枚をネットから拝借した画像たちを並べるとこんな感じかと。
#1 |
#2 |
#3 |
#4 |
#1 |
多分こんな感じだと思いますが、なかなか音の良いP-8091S、この帯にさえこだわらなければ安値安定ですので、あれこれ聴き比べも面白いかと。
そういえばMFSL盤も入手したんですが、ベースは出てるけどこれまた音が綺麗なことでくらいの印象しかなく、また気が向いて聴いてみたら更新します(笑)