episode 10 - 1

 

日本公演が終わり・・・ 2014/03

2014年3月6日、14 On Fire Japan Tour は大盛況のうちに終了。
ストーンズは残るアジア地区のマカオ、上海、シンガポールへと。
わたしはアジアは日本以外ではどうにも気持ちが高ぶらないので見送り隊でしたが、日本公演とその後のブートラッシュもあって財布が干上がってることが容易に想像できたのも理由の一つ(笑)

そんな中、上海公演が行われる 3/12 には、ストーンズはオランダとベルギーのフェスのヘッドライナーをつとめる事がオフィシャルアプリで発表され、やっぱ欧州ツアーもあるぞ〜!!と期待が膨らむ。
そしてその翌日にはオフィシャルYouTubeで欧州ツアーが発表!!

来たよ来たよ来たよ〜!!やっぱ欧州はどっかに観に行くぞぉ〜!! 

発表されたのはこうした日程。ふむふむ、、、滞在型ではなく、中2日か3日で各国を回るのか。どうしようかとにらめっこ。

 

Oslo Telenor Arena, Norway
Lisbon Rock in Rio Festival, Portugal
Zürich Letzigrund Stadium, Switzerland 
Tel Aviv HaYarkon Park, Israel
Pinkpop Festival, Holland
Berlin Waldbühne, Germany
Paris Stade de France, France
Vienna Ernst Happel Stadium
Düsseldorf Esprit Arena, Germany
Rome Circus Maximus, Italy
Madrid Bernabéu Stadium
TW Classic Festival, Belgium
Stockholm Tele2 Arena, Sweden
Roskilde Festival, Denmark

-- Monday 26 May 2014
-- Thursday 29 May 2014
-- Sunday 1 June 2014
-- Wednesday 4 June 2014
-- Saturday 7 June 2014
-- Tuesday 10 June 2014
-- Friday 13 June 2014
-- Monday 16 June 2014
-- Thursday 19 June 2014
-- Sunday 22 June 2014
-- Wednesday 25 June 2014
-- Saturday 28 June 2014
-- Tuesday 1 July 2014
-- Thursday 3 July 2014


さて、その頃ストーンズはアジア・ツアーを終え、次なる大地オーストラリアに到着。
そしていよいよ翌日からオーストラリア・ニュージーランド・ツアーが開幕するという 3/18(日本時間)、、、
このタイミングで届いたのは、まさかのローレン・スコットの悲報だった。。。

その翌日、ツアー初日であるパース公演の当日になって、オーストラリア・ニュージーランド・ツアーの全日程は延期されるとの正式発表がなされたのでした。 


ミックは大丈夫だろうか?

いや、大丈夫なわけはない。いまはただ彼女のことだけを。。

そんな何ともいえない重い気持ちが世界中のストーンズ・ファンを包み込んだ 3/20、あまりの事態にオフィシャル・アナウンスは何もないまま、欧州ツアーのチケットが一部発売開始された模様、、、
でもどうにもそちらを見る気にもなれず、、、

が、翌3/21、相方さんとグラスを傾けながら、復活ミックをこの目で確かめに行って、今まで以上のエールを送るのだ!!と気持ちを切り替える。

6月は結婚10周年だし、行くなら6月にしよう!!
この時点でチケット発売が発表されている公演はベルリン、デュッセルドルフ、そしてローマ。

ローマについては数日前、ローレンの悲報の直前にこんな記事が。

    「イタリアの首都ローマ(Rome)にある古代遺跡が、別の「ストーン」の脅威にさらされている──。」
    英ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズによるライブコンサートがローマ市内の「もろい」遺跡で開催されることについて、同市の関係当局が危機感を募らせている。
    ザ・ローリング・ストーンズは6月22日、「永遠の都市」ローマにある古代の大競技場「チルコ・マッシモ(Circus Maximus)」で、6万5000人のファンを前に演奏する予定となっている。
    コンサートの開催で大勢のファンが押し寄せることが予想されるため、複数の遺跡保護団体は、この「非常にもろい」遺跡で「予測できない結果」や「公共私設の破壊行為」が起きる可能性を懸念している。

チルコ・マッシモといえばあのベン・ハーで有名な戦車レースが行われた地。     ↓当時のイメージイラスト。

   

そんなところでやるのか!と思ってた矢先、チケットサイトの会場マップにはなにやら Pit の文字と、チケットのカテゴリーには Tongue Pit とあると掲示板で教えてもらう。
え?スタジアム・クラスで Tongue Pit? 実現すればベロ・ピット野外初登場か!?

      ↓コロッセオ近くの現在のCirco Massimo

   

実は以前から、イタリア や スペイン という、情熱的で熱い盛り上がりをみせる地でストーンズを観るのが夢だった!

もっと熱い南米は怖そうだし行くのも大変だから別として、今まではどうしても予算や日程の都合上、欧州といえばホームであるロンドンと、その抱きあわせでダブリンでしか観たことない。
この時点での発表で全てなのかはわからないけれど、50 & Counting ツアー開幕を飾り、さらにハイドパークも行われたロンドンはどうやら今回のツアーには含まれないようだし、こりゃローマしかない!!!

ということで、チケットサイトを見てると気分も盛り上がり、ローマの Tongue Pit Package をポチッ! ちなみに日本公演のVIPチケットよりちょっと高い値段。


ちょっと沈んでたところから上昇してきたタイミングでの衝動買いですが、デュッセルドルフやマドリッドと絡めてドタバタ行くか、ローマ一本でローマの休日よろしくゆったり観光もするか、
そして会場の規模を考えるとあのアリーナ用の Tongue Pit ではないような気もしますが、それはともかくミックに会いに行くのだ! 


さて、ローマ公演は決めたものの、前後の公演はどうしよう?お友達のユッキーはローマとその後のマドリッドも行くらしい。
うちはどうしようかとあれこれ考えるも、ローマ公演が日曜日で、その前後の公演のどちらに行くにしても移動がどたばたするし、どうも夏休みがしっくりとれない。
ならばもうローマとヴァチカン観光をしっかりするとして、ローマ公演一本に絞ろう!と腹をくくる。

・・・このときはワクワクするばかりで、イタリアの夏の野外、しかもポジションが決まっていない会場で最前ゲットすることの過酷さなど思いもしていなかった(笑)


ミック復活!- 2014/05/27〜06/19

その後のミックは公の場にはあまり顔を見せず、時折見かけるミックの写真は沈み込んで、一気に老け込んだような写真もあって引き続き心配でしたが、
5月になると滞りなくリハが行われている写真や、 欧州ツアー開幕直前にはミックがついに曾祖父にといった、ようやく悲劇ではないニュースを見かけるようになって一安心。
そしてついに 5/26 、日本では 5/27 の早朝、オスロにてミックが復活!!

早朝起き出してリアルタイムでセットリストを追いかけましたが、その模様はその後YouTubeにも続々アップされ、悲劇など一切感じさせないミックの熱唱、ミックにキースが寄り添う"Worried About You"!、
そしてvoteでは"Let's Spend The Night Together"!、さらに気付けばステージ・デザインも一新され、まったく心配ご無用といった感じで欧州ツアーがスタート。
さすがは第一線でのバンド活動を50年を超えるレジェンド、プロフェッショナルの塊!

その後もツアーは好調に進む中、わたしはちょっと仕事でドタバタしてたんですが、6/13 にはチケットも無事到着!これで 50 & Counting Tour ロンドンのようなチケット未着の緊張を強いられることもない(笑)

   

そして仕事のドタバタでローマにいけるかどうかの分岐点も無事クリアしたところで、気になる事が。
まずは会場マップにいつの間にかキャットウォークが出来、やっぱり Tongue Pit ではないようで。それはいいとして、どうやら VIP Ticket はロニー・サイドで、キース・サイドは一般チケットらしいという情報も。
これは購入元に問い合わせてもわからず。

んが、もっと大変な事が明らかに!


なんとローマ当局の警備上の理由から、ローマ公演の会場入りは朝9時から!?

チケットと共に届いた案内状には、

    Check in opens at 
    Check in closes at
    Public doors
    Concert Begins 
    The Rolling Stones on stage  

    9.00am
    11.15am
    12 noon
    8.00pm (approximately)
    9.45pm (approximately)  

ローマ参戦を決めたときには想像もしなかった事態!!

朝から並ぶのはまぁ覚悟するとしても、会場に入ってから夜の前座の登場まで、座席もないピットですることもなく延々何時間も炎天下で待たなきゃいけないじゃん!という "VIP" とはほど遠い事態
そもそも、そういう過酷なのはもう体がへばって駄目だろうと、ハイドパークも行かなかったのに(苦笑)

こりゃやばいと、相方さんとあれこれ作戦を練ってダイソーであれこれ炎天下対策グッズを買い込む。。。
でもこりゃ参ったなぁ〜。倒れずにすむか、倒れずともふらふらになってないか、、、やはり海外遠征に不安はつきものなのでありました。
そう考えれば座席の決まってる日本公演はある意味なんと楽なことよ。。。いや、座席が決まってないから楽しんだけど。

ローマへGo!! - 2014/06/19

そんなこんなで不安は募りつつ、 6/18(水)の深夜、というか正確には 6/19(木)の超早朝、ローマ直行便ではなく羽田深夜便でヨーロッパへ!!

出発前、羽田空港のレストランでは偶然色の並びがこうなったんだけど、枝豆、白ワイン、赤ワインでトリコロール祭り(笑)  

ドイツで乗り換え、日本を経って16時間。
サマータイムの日本との時差は7時間、朝の10時半に無事ローマに到着!
ドイツでのEU入国審査で、「ストーンズを見に来た」と言っても無反応だったのは寂しかったけど(笑)
(道中の乗り換えエピソードまで書くと長くなりすぎるので省略)

それにしても素晴らしい天気、そして男性も女性もかっこいい!!男はみんなジローラモ状態!
でもみんながスリに思えてきてしまうので、財布は当然チェーンつきにチェンジ。
身の回りの品には常に気をつけとりました(笑)

さて、今回の旅の中心となるホテルはローマ・テルミニ駅のすぐそば、Una Hotel Roma(ローマのスペルはイタリアでは Rome ではなく Roma )。
結果的にこの場所がまたよかったのだ!
空港から特急でテルミニ駅へ。まだお昼前でチェック・インには早いので、荷物をホテルに預けて早速散策に。

するといきなり現れる素晴らしき大聖堂やVespaのカスタムショップ、おしゃれな街並み、さすがはローマ!

もう街のすべてが世界遺産!!
そして6月中旬の平日というのに観光客の数もハンパない!!

       

コロッセオは気が遠くなるほど長期間の大改修中。ツアー観光で明日には中に入るから今日は周りを歩くだけ。周りには帽子とサングラス売りがいっぱい(笑)

       

そしてやっぱりまずは会場の下見でしょう!!と、さらに南に下って Circo Massimo(チルコ・マッシモ)へ。

いまやiPhoneのマップのナビで世界中どこでも迷子にならずに歩けちゃうのがいい!

そうして辿り着いたぞチルコ・マッシモ!!もう古代レース場の跡形はなく、ただの縦に長いすり鉢状の広場になってるけど、まさに会場設営中!
イタリア人って結構レイジーな印象があったりもするんですが、皆さん真面目にガンガン設営中でした。

よし、3日後にはあのステージのどまん前でミックに会うのだ!!朝から頑張って並ぶんだ!と誓いを胸に。

んが、不安になったのはこの暑さ。ローマ市街は日陰に入るとちょっと涼しいけど、このチルコ・マッシモは日陰がないから激暑!!・・・こりゃヤヴぁい(笑)
そしてふと横を見ると設置前の簡易トイレがどどーんと並んでる。どれどれとドアを開けて中を偵察するも、こりゃ使いたくないなと。これまたヤヴぁい(笑)

       

会場の下見を終えるも、ステージ裏に建てられたプレハブを見て、昔のハイドパークみたいにこんなのがストーンズの控え場所になるの?と思いつつ、すぐ横が「真実の口」だったと気がつく(笑)
こちら、ローマの休日よろしく、口に手を入れて抜けなくなるフリをするカップルの連荘で、ちょっとやってみたかったけど、平日なのに長蛇の列でとても入れないので横の柵越しに写真を撮っただけ(笑)

       

そうそう、今回の旅で回ったところと位置関係は大体こんな感じ。

 


さて、もう暑いし歩き疲れたし、お昼はどこにしようかと、、、、バスの乗り方も方角もよくわからないので、とりあえずホテル近くのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂までタクシーで戻る。
するとその前に素敵なカフェ、Antico Caffè Santamaria が。これが大正解!

     

木造の日本とは根本的に違う、石造の荘厳な素晴らしい眺めを前に、日陰で涼しく食べ物も飲み物も最高!!ボーノ!!
無愛想っぽいウェイターさん、実はとっても感じのいい人で、日本からストーンズを観に来たんですと話したらニコニコ。
相方さんもすごく楽しんでて、ローマに来てほんとよかったなぁ〜と。それにしてもローマの若者のラヴラヴ度合いがすごいんですけど(笑)


さて、食事もすませてほろ酔い気分でホテルにチェック・イン。

相方さんは旅の疲れもあるしホテルでお風呂に。

ナウ ゲッタ チャーンス!!わたしゃレコード屋さんにGo!!

普段ろくに歩きもしないくせに、旅先のレコ屋さん巡りになると急に歩き回れるという、妙なやる気モードにスイッチが入り、腹ごなしついでにと、チェックしていた Dr.Music まで歩いていっちゃえと。
距離にしたら5kmくらい?でも日本から到着したその日、暑い中、そしてそれまでも十二分に歩いたのに、さらにまた歩く距離ではなかった。
最初はローマ市街の美しさに目を奪われながら楽しく歩いてたけど、途中から口もカラカラになってめっちゃ辛かった(笑)

ヘロヘロになって辿り着いた Dr.Music は素敵なお店!
でもストーンズもいろいろあれども基本はオフィシャルで、めぼしいものはあまりない。なぜだ、Godfatherも見かけない(笑)
でもせっかく来たことだしと、中身はどうでもいいけどジャケがかっちょいいブートと、買い忘れてた Green Day の Record Store Dayオンリーの CD をゲット。
そして店主に、「ストーンズを観にローマに来たんですが、どこかおすすめのレコ屋さんありますか?」と尋ねると、ふ〜ん、とストーンズにはまったく喰いつかないものの、Soul Food を紹介される。
もう歩けないと今度はタクシー。Soul Food は隣が Junk Food というレコード屋さんで、そっちはともかく Soul Food はほんとにいろいろ!
店主もストーンズに喰らいついてきて、あれこれ紹介してくれる。
んが、コンディションがイマイチなのが多く、ここではローマといえばのジャケのIT'S ONLY ROCK'N ROLL』イタリア盤と、ちょいレアな"Doo Doo Doo Doo Doo"のイタリア盤だけを記念にゲット。

それにしてもコンディションが悪い盤が多い。
やっぱ車のバンパーがボロボロの国は、レコードも傷だらけが多い、とは私の本日の結論(笑)
そんなの気にしないお国柄だからなんだろうけど。

それにしてももう疲れてヘロヘロ。でもここからまたホテルに向かって頑張って歩く歩く。
んが、ローマで地図を見てるだけでは危険なのは、地図ではわからない坂が多いこと。平面図だけではイメージできないのがまた辛い(笑)
で、ホテルのかなり近くまで来たのに、もう駄目だと最後の最後でタクシー。すると遠回りしようとする姑息な運ちゃん(爆)

そんなこんなで無事ホテルに帰ると、TV ではワールド・カップ。日本vsギリシャ戦が深夜にやってるけど、さすがに観るのは無理。
特集番組をふんふんと眺めつつ、お昼に食べ過ぎたので夜は駅前のインド料理店から軽くテイクアウト。
んが、ここのドレッシングが辛いのなんの!!  ウォシュレット文化が浸透してない国で辛いものは食べちゃいかんと、翌朝思い知ることになる(笑)

そしてちょうどこの日やってたストーンズのドイツのデュッセルドルフ公演では "Let's Spend The Night Together" に "Worried About You" が飛び出したことを知る。
くぅ〜、どっちもローマで観たかったぞー!連荘ではやらないかなぁ〜?

ということで到着した日のわりには歩き回って、夜も普通に遅くまで起きてて、31時間にも及ぶ長かった6/19を終え、ぐっすり爆睡!!
   

すべての道はローマに通ず!- 2014/06/20

ぐーっすり寝て、ホテルのおいしい朝食を頂き(チョコレート・クロワッサンが絶品!)、さて今日は観光だ!

ほんとはまだ他にも行きたいレコ屋さんがあったけど、そんなことはおくびにも出さず、午後に回るローマ観光コースでは回らないスペイン広場に地下鉄で出かける。
自販機でのチケットの買い方がよくわからずモタモタしてたら、後ろの人が待ってられないわと買ってくれた(笑)

        

無事到着したスペイン広場、バルカッチャの噴水は修繕中で見れないものの、やっぱ観光客だらけ。
ここでも一緒に写真を撮ってはお金をせびるローマ時代の仮装集団がいっぱいいて、楽しい写真撮影からお金を要求されて一気に雰囲気が悪くなるという、まさにその瞬間を目の当たりにする(笑)
ニコニコ寄って来られてもヘラヘラしてたらしつこくカモられるので、ここは毅然と断らねばならない。

さて、このスペイン階段は 『ローマの休日』 でオードリー・ヘプバーンがジェラートを食べたシーンが有名。
んが、昨晩の辛いものが朝からお腹とお○に来ていて、トイレにはあまり行きたくないという状態だったので我慢(笑)
そしてここは周りにブティックがいっぱい。相方さんと結婚10周年の記念品を買ってお店を出てくると、フェラーリの紙袋を持ってる人をチラホラ。
忘れてた!ここはフェラーリの国だった!!
紙袋を2人で両手に抱えているご夫妻に尋ねてみると、「すぐそこにあるわよ!」 とニッコリ。もうF1を見なくなって久しいけど、やっぱイタリアといえば跳ね馬フェラーリだな、と興奮(笑)

そして午後はガイドさんつきの半日ローマ観光に。
このペースで書いてたらとても終わらないので、はしょって写真をどどんと(笑)

ミケランジェロが設計したカンピドーリオ広場へ。  すべての道はローマに通ず、カンピドーリオの丘から望むフォロ・ロマーノ。  ローマの建国神話に登場する、狼の乳を飲むロームスとレムス兄弟。

       

実は近代建築でそのウェディングケーキのようなデザインが不人気なヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂。サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会にあるミケランジェロによるモーゼの像、そして聖ペテロの鎖。

       

そしていよいよコロッセオの中に!入場口は長蛇の列なれど、ツアーだと結構すんなり入れるから楽!
いやしかしコロッセオには日よけの天幕まであったってご存知でした?わたしは知りませんでした(笑)

日本では卑弥呼の時代より前のこと、すでにローマでは10年で基礎工事を終え、5万人の退場に20分ほどしか要しない素晴らしい工夫がなされたこんな闘技場が作られていたのですね〜。
わたし映画のグラディエーターは見たことなかったんですが、帰国後Blu-ray買いました(笑)

コロッセオの舞台である床の部分は復元されてないままで、舞台下の控え部屋が浮き出ていますが、アリーナの語源はその舞台の床にまかれる砂、アレーナにあったそうです。 
そしてチルコ・マッシモの横を通ると、明後日のライブに向けて、ステージ設営も順調なようで!!

       

        

ということで半日のローマ観光を終え、明日の午前中はヴァチカン観光だし、今日はどうしようかねぇ〜と話しながらバスで戻って来ていた時、
そういえばデュッセルドルフ公演を終え、今日ローマ入りするストーンズご一行様はどうしてるかなと、iPadからIORRを見ると、、、

何とストーンズの宿泊ホテル情報が!!

そのホテルは上のマップで星印にしているところ!こちらの滞在ホテルからも近い!!

こりゃ行かねば!!

んが、ツアーバスは道が混んでてなかなか進まない!すべての道がローマに通じ過ぎなんじゃないの?

そんなわけで観光バスはホテル前まで送ってくれる予定のところ、テルミニ駅横で下車し、日本から持参したツアーパンフを取りにいったん自分のホテルに駆け足で戻る。
ツアーパンフは日本公演時にサポートメンバーのサインを表紙に頂いていたんですが、バナードだけ頂く事が叶わず、このローマで是非バナードのサインをと持参してたのです!
そりゃほんとはストーンズのメンバーからもらえれば嬉しいところ、やっぱそれはなかなか・・・でももしかしたらと、ローマで買ったばかりのアナログも持っていく(笑)

パンフとアナログを手に、相方さんと一緒にストーンズ滞在ホテルまでせっせと歩くと、ホテル前には人だかり。
行ってみると、「さっきストーンズが来たのよ!」 とみんな興奮してる。くっそー、一足遅かったか、、、

と思ってふと横を見ると、なんとそこにバナード!!!
プカプカとタバコを吸ってる〜!!!  神様、ありがとう!!!

慌てて 「Mr.バナード、あなたのサインだけ日本でいただくことが叶わなかったのですが、お願いできますでしょうか」 とパンフとペンを差し出すと、にっこり笑ってサインしてくれました!!
そして 「一緒に写真もよろしいでしょうか」 とお願いすると、これまたOKと。

そこで相方さんがカメラを持って構えた瞬間、ホテル前で 「キーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!!」 という叫び声がいっせいに上がる!
これにはバナードも苦笑いして、「写真は後でいいから見といでよ」 と(笑)
ということでわたしもちょっと表に出てみると、どうやらキースがホテルの窓から顔を出して手を振ったと(↓その写真はネットに出回りました)。でももうキースは見えず(涙)


そしてあらためてバナードと写真をパチり。「待っていただいてすみません。でもこれでみんなのサインがコンプリートです!」 と言うと、「OK, complete!!」 とバナードもにっこり。
ありがとう、バナード!!

いやしかしローマのミラクルでした!!
そこから延々ホテル前と横を行ったり来たり、誰か出てこないか待つ。
すると今度はロニーが窓から顔を!これでまた賑わうも、
ストーンズの写真が取れずにネタに困った地元メディアのプレスたち、わたしが手にしたパンフのサインを目ざとく見つけ、「いま貰ったのか?」 と。
「コーラスのバナード以外は日本で貰ったんだけど、サポートメンバーのはこれで揃った」 と言うも、そんなこと全く聞いちゃいない(笑)
「ここに立って!」 とバシャバシャ写真を撮られる。そしてその後、ネットに写真とか出てました(笑)  ↓一番右がそのプレス写真。

       

ちょうどこの頃、日本からユッキーが到着。
ストーンズ滞在ホテルの名前を告げると、なんと駅からスーツケースを持ったままそのホテルまで直行してきた!(爆)

そこから一緒に延々待つ。でも周りの人たちと話してるとそんなに退屈はしない。
海外で熱心なファンの方と話しをしてると、「日本といえば Hot Stuff ってサイトあるよね?」という方がたまにいて嬉しくなる。
若い男の子は 「日本語読めないけど見てるよ!この前のロンドンに行ったレポート書いてるよね!」 とまで言ってくれ、イタリアからも見てくれる人がいると、ほんとうに嬉しかった。

そうしてずっと待ってる間もちらほら周りの人と話しをして、そのうちホテル横でスタンバってるリムジンサービスのチーフともすっかり仲良くなる(笑)
彼は 「サイン?んじゃ俺のいる?」 と、遠くからも何度もサインする仕草をしてくるから笑える。やっぱ陽気なイタリアーノ!!ローマ最高!!!

6/20 はこうして待ち続けるも、チャックやテイラーやキースのファミリーが出て行ったくらいで何事もなく、われわれは22時に解散し、翌日に備えるのでした。
ローマに着くなりホテルに張り付いていたユッキーをタクシーに乗せ、「ちゃんと送り届けてよ!」と運転手さんにお願いしてユッキーともお別れ。
それにしてもパンフのサポートメンバーのサインコンプリートはほんとうに嬉しかった!! 神様ありがとう〜!!

 

Quo Vadis?- 2014/06/21

またも爆睡、明けて 6/21 。
いよいよライヴを翌日に控え、この日はまずは半日ヴァチカン観光。ストーンズ以外では今回の旅での一番の楽しみ。

ということで朝からバスでヴァチカンへ。ヴァチカン美術館も入場が混雑してるけどツアーならすぐ入れて楽チン。と思ったら前売りの時間指定のチケットを買えばいいんだと後で知る(笑)
写真撮影はおしゃべりも禁止のシスティーナ礼拝堂以外では問題なく、サン・ピエトロ大聖堂の中にも入れてもう感激。
最後の審判はもとより、あれこれ書き始めると止まらないので写真だけにするとして、その感激は公教要理で育った環境のせいもあるけど、ダン・ブラウンの 『天使と悪魔』 の影響によるものも大きい(笑)

       

       

       

       

ちなみにヴァチカン観光の日本人ガイドさんは、信者だけどキリスト教ブラックジョークも豊富なとても楽しい女性で、この日のツアーでは日本人は我々二人だけだったので、独占状態でとても楽しかった。
やっぱりこういうところはガイドさんのおかげで何倍も楽しめる。でももっといろいろ見て回りたかった。またいつか来よう。そして目の前のお土産屋さんで蛇を踏むマリア様のミニチュア像を。

さて!いよいよ明日はライヴ本番である。
明日に備えてまずは腹ごしらえ。一昨日行ったサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂前のカフェにまた。やっぱりこれがまた絶品!さすがイタリアンの本場!
味だけでなく、やはりその空気が大切だと思い知る。そう、ここはローマなのだ。
ウェイターさんも私たちを覚えていてくれて、「ストーンズは昨日ローマに着いたってニュースでやってたよ」 って。いやぁ〜ほんとうに素敵なお店です!

さて、「Domine, quo vadis。主よ、いずこへ?」 ばりに、食後はどちらに行こうかと。

午後は別の場所の観光に行ってみたかったりもしたけど、、、やっぱりストーンズご一行様のホテルがわかったもんだからそっちが気になり、またレコードを持ってホテル前に(笑)

するとサインしたがりの楽しいリムジンサービスのチーフが 「この動画見てみなよ」 とスマホを差し出してくる。
再生される動画を見てみると、ほうほう、ストーンズご一行様のローマ到着を伝えるニュースだ。
すると突然 「Who's he?」 と彼がでかい声で叫んだと思ったら、そこに何とわたしの姿が(笑)
ホテル前でのパンフにサインのアレである。メンバーから貰ったわけではないんだけど、、、(苦笑)

そしてもう一回 「Who's he?」 と彼が叫ぶと、そこには彼の姿も(爆)
↓はその動画からのキャプチャー。ありがとう、Gianrico !! ↓右の写真がその楽しい Gianrico。 (ちょうどコレを書いているとき、彼から New Year E-mail が届いた! Thank you Gianrico !)

  

さて、ホテルの外はもう物凄い人だかり。
そんな中、テイラーが日本人のレジェンドファンの仁村さんなどと外にタバコを吸いに出てきた!
どうやらホテル内のカフェで一緒にいるらしく、こちらに気付いて手を振ってくれるも、いまからそこに入り込む図々しさは持ち合わせていない(笑)
仁村さんとちょこっと話すと、仁村さんは明日は夕方に会場入りするつもりだと。朝から並ぶ我々に、頑張ってなぁ〜と。 

   

そしてもう一つの名物、誰が名づけた 「達磨法師」 が今日もいた。ユッキーから貰った、そのテイラー喫煙写真に写ってる手前のオレンジの彼。
ぎょろ目で黒縁めがね、ホテルのフロント側や抜け道ドアのあるサイド側にいっても、毎度最前に出できてそのぎょろ目で中をうかがうその挙動がとっても面白くて目立ってるんだけど、
テイラーを見て、「あれ誰?」 と。。。ガクッと来たけどまぁそんなものかもしれない。

    -----------------------
    ちなみにレジェンドファンの仁村さんと会ったのは、残念ながらこの日が最後になってしまいました。
    実はこのページを書いている、2015/1/2、まさにその朝に悲しい報せが IORR から。。。
          Sonoko  1964/12/8 - 2014/11/23
    ストーンズではダブリン、何度かのロンドン、東京、そしてこのローマ、さらにボブ・ディランの大阪公演と、わたしが行くところにはいつも彼女がいました。
    どこにいっても彼女がにこやかに迎えてくれました。
    世界中の熱狂的なストーンズ・ファンにとって、彼女は妹であり姉であり、世界中のストーンズ・ファンから愛された仁村さん。
    いや、愛されたのはファンだけではありませんでした。
    東京公演終了後の夜は、ホテルのバーで仁村さんと相方さんを横に、ティム・リースがピアノで弾き語りをしてくれたことも。
    そんな素敵な夜をすごせたのも仁村さんがいたからこそでした。
    どうぞ安らかにお眠りください。
    そしていつかわたしが行くときには、ブライアンなどなどみんなを紹介してねー!!
    -----------------------

それにしてもホテル前はファンの "You Can't Always Get What You Want" 大合唱が起こるなど、大盛り上がり。意外にもここのホテルの人はそんな騒動をほったらかしである。

プレスもいっぱいで、女性で肩を組んでるところに割って入るおばかさん(笑)
この写真がまた世界に配信されることになるんですが(爆)

そんなこんなで、この日も昼食後、延々21時くらいまでホテルの前と横をウロウロしてたけど、特に動きはなく(笑)

さすがに相方さん疲れきってるので、明日は頑張ろうとユッキーと誓いを立て、過酷な本番を前にもう撤収!! 

相方さんとホテルまでてくてく。

でもちゃんと食べて帰ろうと、遅くに開いてた道沿いのカフェはメニューが日本語併記でウェイターさんはとても陽気。でもパスタはおいしくなかった(笑)

さて、明日はいよいよライヴ当日だ!!

ちなみにSong Voteはこんな感じ。そしてポスターは会場のデザインでかっこいいぞ!!

 Respectable
 Loving Cup
 If You Can't Rock Me
 When The Whip Comes Down
 Ain't Too Proud To Beg
 Sweet Virginia


前座がジョン・メイヤーだから、今まで一緒にやって慣れてる「あの曲」になっちゃうんだろうなぁ〜、、、
いや、太古の競馬場だけに"Whip"もあるか??
と思いつつ、Vote の候補にあがっても一度も演奏されないまんまのテンプスのカバー曲シリーズ、 "Ain't Too Proud To Beg" に一票(笑) 

そして明日の水分補給のために近くのお店でたっぷり水を買い込み、明日のローマ公演に想いを馳せつつ眠りにつくのでありました。。。

                -  episode 10-2 へ続く  -

 


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