episode 10 - 3

 

過酷なローマ公演!- 2014/06/22

2014/6/22、21:51、チルコ・マッシモに朝から15時間が経とうとした頃!
ついに会場が暗転し、オープニングSEが鳴り響く!

シャッターを押すとおぉ!そこに十字架がぁ〜!ローマの地で十字架の瞬間をとらえるとは、これから何かスペシャルが起こる予感が!

そしてepisode10-1から丁寧に読んでくださる方には、お待たせしました!!ついにストーンズ登場です!!

オープニングはそう、 "Jumpin' Jack Flash" ! ! !
キースが鬼気迫る表情で必殺リフを刻みながら目の前のキャットウォークまで!うぎゃー目の前だ!!!!
そしてどかんとパイロが吹き上がる!急に後ろからモッシュのラッシュが押し寄せるが、なんと後ろのおじさんが手を柵に伸ばしてつっかえ棒になって踏ん張ってくれている。ありがとう、おじさん!!
そして気がつけばミーーーーーック!!!!!めっちゃ軽快で、ミックを撮った写真は掲載できないボツばかり(笑)
(あ、このページ、写真が重たすぎるので表示されない場合は何度かリロードしてみてください)

       

それにしても最初は鬼気迫る表情だったキース、気がつけばほんとに嬉しそうな表情で弾いてる。キース側は一般チケットで観客のノリもすさまじく、キースもその観客の盛り上がりに煽られているんだろう。
そしてキースがこちらを見て笑っている。われわれはボードは頭より上にあげないようにしていたけど、そのキースへのボードへの視線を感じる!
(ボードは頭より上に掲げるのはエチケット違反。EVのBDRを見てると、暫く掲げてる人がすぐ近くにいたけど、それは後ろの人に迷惑。みんな一秒でも長くストーンズをその眼で見たいんだから)
いやしかし後半でやる長いバージョンの"JJF"もいいけど、オープニングから"JJF"で煽られるのもやっぱり素晴らしい!そしてここは野外会場、迫力ある音の抜けもよくて最高!!
そして 暑い 熱いローマのエネルギーがバンドを興奮させる!! やっぱバンドなんだよなー!!

   

終了後、ミックが "Ciao Roma, ciao Italia!!"、会場は怒涛のヒートアップ!!

そして始まった "Let's Spend The Night Together"!!
欧州ツアーの初日に久々登場するも、このツアーではそんなにやってない上に、直前のデュッセルドルフ公演でやっただけに、ローマでは拝めないかと思ってたのに!!
イントロからみんな "パラララ パッパラーラ" の大合唱!ミックもその大合唱に合わせて弾んで手を叩きながらジャンプ!!いいぞいいぞ〜!これぞイタリア公演の醍醐味!!!!
はるばる来てよかったぞローマ〜〜〜!!!!暑さの中、延々待ったことなんかもう吹っ飛んでる(笑)
ミックもジャケットを脱ぎ、シャツのボタンも外し、絶好調!!!そしてまたもやミックの動きについていけないカメラ(笑)

         

↓↓↓あまりにも自分の写真がちゃんと撮れてないのでプレス写真も(笑)

Getty Images Getty Images

そしてなんと、ラストには世界中のファンを狂喜させたシーンが!!!!!
あとは最後のコーラスというタイミングで、ミックがするするとキースのところに!!
あわわわわわ、こりゃもしかしてもしかして!?とカメラを構えると キター!!!!
くわー!右の写真はあわてて撮ったのでボケてるのが惜しい!!ワンマイク!じゃないけどワンマイクでいいだろう(笑)
目の前でミックとキースが寄り添って、さらに肩まで組んで歌う姿を見れるとは!!!これぞローマの奇跡!!

     

↓ほかにもネットで拾った写真から!

    AGF

Brian Rasic/REX

Getty Images       Getty Images


くぁ〜たまらん!いいもん拝めました!!

さて、ここでミックがご挨拶。
"Che bello stare a Roma di nuovo! Che posto meraviglioso il Circo Massimo!" 
「また来たぞ美しき都ローマ!そして素晴らしいチルコ・マッシモ!」って感じ?

そしてお次はイントロも無事決まって "It's Only Rock'n Roll"
ミックを見るのだ!と思ってたのに、始まってしまえばついついキースばかり追いかけてしまう(笑)
でもロニー側だとミックもキースもまとめて見れていいぞ!(笑)
キースもミックも花道を進み絶好調!!いやぁ〜ほんといい表情いただきました!それにしてもキース、結構ちゃんと弾いてるのである(笑)
いやしかし"It's Only Rock'n Roll"の掛け声も凄まじい。メンバーもその熱気に煽られている。いいぞぉ〜ローマ!!
そしてすぐ目の前でストーンズを見られる幸せ!!頑張ってこのポジションをゲットしたのだ!でもキース、やはりキース側の客のノリがお気に入りで、コチラは後姿ってのも多い(笑)

       

続くは "Tumbling Dice"!!
この曲は外せない。大好きな曲だ。"Keep on Rolling" をローマの観衆と一緒に大合唱!そしてうぎゃー!!キースの視線が!キースがこっちを見て笑ってくれてるぞ(爆)

    

観客の盛り上がりにミックも"Thank you! Grazie mille! Are you feelin' good?"と煽る煽る。

でもここでスローなロマンチックをやるぜと。
するとステージに現れたのは、、、Mick Taylor!!

え?ロマンチックだしキースはアコギだから噂にあがった"Can't You Hear Me Knocking"でもないし、一体何が始まるのかと思ったら、、、

なんとテイラー入りでの "Streets Of Love" ! ! ! !

いやいや、テイラーが弾くならこんなテイラー期じゃない曲じゃなくてぇ〜ってな声が聴こえてきそうですが、そこもふくめてスペシャルなのだ!ローマの奇跡再び!!!
しかも久しぶりの演奏なのに見事だぞ!キースのアコギもいい感じ!そして わき上がる大合唱!

この大合唱はほんとに鳥肌モノ。いや、鳥肌を通り越して、ライブで涙を流すことなどあまりないわたしもちょっとうるっと。
ローマに来てほんとに良かった。あの暑さを乗り切ってみんなと一緒に歌えてよかった。

それにしてもなんでこの曲でこんなに大合唱で盛り上がるのかと思ってたら、後で掲示板で教えてもらって知ったんですが、ルビコン川というご当地歌詞が入っているだけでなく、数年前にイタリアの携帯電話のCMにこの曲が使われていたという、いわゆるご当地ソングだったんですね。

    

    

    

この曲が終わった後、"Che pubblico fantastico"、素晴らしきローマ市民!とミック。

すると観客は"Rolling Stones! Rolling Stones! "の大合唱!こんなのはじめて。すげーぞイタリア!!


これにミックも気をよくして、
"L'Italia vincerà la Coppa del Mondo? In bocca al lup per martedì. Penso sarà 2-1 Italia"と言ったっぽい。

そう、4年に一度のミック・ジャガーといえばワールドカップである(笑)

当然この時は Coppa del Mondo という言葉に、「ワールドカップのことをいってるんだろうな」くらいしかわからなかったけど、
「W杯ではイタリアが勝つさ!火曜日に幸運を!きっとイタリアが2-1で勝つぜ!」と言ってるような。
これには歓声も上がるも、ミックが応援すると負けるというミックの呪いのこともあり、ざわつく(笑)
ちなみに 見事に呪いが的中して、ミックの応援もむなしく、イタリアは初戦でイングランドを破っていたものの、その後グループリーグを敗退してしまうのであります(爆)

ところで "In bocca al lupo" とはイタリア語で「狼の口へ」。これがなぜか「幸運を祈るよ、頑張って!」という Good luck な意味で頻繁に使われるらしい。今度使う機会があれば使ってみよう。

さて、次はノーマル、"Doom And Gloom"
ミックも迷子にならずに一安心でしたが、まぁ演奏は結構グダグダだったりも(笑) 
でも"One More Shot"は消え、新曲はかろうじてこの曲だけってのも寂しいな。まぁ伝統芸能化してるからしょうがないけど〜。

    

そして続くリクエスト曲は、、、ジョン・メイヤーがゲストだし、やっぱ"Respectable"。テンプスは全然選ばれない(笑)
しかーしミック、今回のツアーでも散々"Respectable"は歌ってるのに、しょっぱなで音程を見失い、チャックのもとに駆け寄る!イヤモニの調子でも悪かったのか?
音程を取り戻したら元気にシャウト! それにしてもジョン、でかい!!

    

そしてギターソロはロニーに続いてジョン・メイヤー。ジョン・メイヤーのギターもいいぞー!

    

そしてキース!!日本公演とは動きも違って、目の前で弾いてくれる!!もう最高のショット頂きました!!!
ちなみにギターは最後にもっかいジョン。ミックがもっと前でやれよと合図するも、ジョンのギターはワイヤレスではないので、「ここまでしか出れません〜」てな感じが笑えた(笑)  

お次は"Out Of Control"
50周年ツアーの初日で演奏されてからは封印され、日本公演でもやりませんでしたが、欧州ツアーで復活。
50周年ライブ初日のロンドンでこの曲が登場したときは、何でこの曲?とちょいとポカーンだったけど、キースが花道を進み、ミックのハープとからむようになってこれはナイス復活!
ミックのダンスも好調でお客さんウケもいい!もうすっかり完全復活を実感。

    

    

お次は"Honky Tonk Women"
Bobby〜!と声援を送る。ティムと共に目線はしっかりステージ中央に。

    

そしてメンバー紹介。ここでも Bobby!!! (あぁ、この喝采ももう送ることが出来ないなんて)
ミックはロニーに、「Ronnie non mangia abbastanza pasta」と。 「イタリアのパスタをまだまだ食べ足りないロニー!」ってな感じ?(笑)
あ、チャーリーのTシャツはイタリアらしく緑でした。
それにしてもキースを紹介したミックの笑顔!あんたらさっきも肩組んでたし、なんだかんだいって、やっぱすんげぇ〜仲いいんでしょうが!!

いやまぁ悲劇を乗り越えたからってのがあるんでしょうが、これぞ50年も支えあってきたバンドだよなー、ととても印象的な表情でした。
そしてキースはご機嫌、ドンドコをなんと花道にまで出てきてやる(笑)  悔しいけど一般席のキース側の盛り上がりはそれほど凄かったのだ。こっちも負けてなるものかと声援を送る!!

    

    

キース・コーナーは"You Got The Silver" "Can't Be Seen"
共に日本公演ではやらなかった曲。欧州ツアーはずっとこの組み合わせだったけど、やっぱ"You Got The Silver"はいい。一時期のギターを手にしてないでってのはいやだったけど。

    

そしてまさかこの曲を2014年にやるとは思ってなかった"Can't Be Seen"。思ってたよりはガンガン弾いてました(歌いながらは弾かないけど・爆)
いやしかしキースがちゃんと弾いてくれるとやっぱり嬉しい!!ロンドン初日とか日本公演初日はほんとに心配だったのだ(笑)

    

そして待ってました!"Midnight Rambler" with Mick Taylor !!!
これがまた素晴らしい!テイラー、"Streets Of Love"ではなんかおばさんみたいな髪だったけど、髪切った?(笑)
いやしかしテイラーはほんと真剣に弾いてた。ダブルミックの競演に痺れたそチルコ・マッシモ!!
それにしてもなんなんでしょうこの疾走感!!チャーリーもテイラーも熱いぜ〜!!!
70歳のバンドサウンドとは思えない凄まじい演奏!!目の前で繰り広げられる熱演にこちらも熱狂!!熱いぜローマ!!ミックも変な腰ふりダンスでご機嫌(笑)

    

    

あぁ〜でもこれを書いてる時点では2015年のZIP CODEツアーにはテイラーは参加しないらしい。もしかしたら自分の目で見るストーンズとテイラーの最後の競演になるかもしれない。

さて、ここまで来たら後はエンディングまでまっしぐら、ブートで言うところのDisc2へ突入(笑)
ここからは鉄板編成のHot Rocks大会!各曲別の写真掲載もここまでにして一気に参ります!

"Miss You" "Gimme Shelter" "Start Me Up"
リサとのキースのからみもお約束(笑) ミックもイタリアンなグリーンで映える!
それにしてもローマはほんっとに熱い!!Empress ValleyのBD-Rを見たら後ろまで大盛り上がり!!こりゃやるほうものせられるよな〜〜〜!!
こうしたバンドのテンションの変化が楽しめるのも海外遠征の醍醐味!

     

     

"Sympathy For The Devil" "Brown Sugar"
悪魔ではキースも花道やロニー側に行ったりの弾きまくりでのパフォーマンス!こっちももう鼻血が噴出しそう(笑) でも至近距離から届け!俺のフーフー!!(笑)
そして迎えたエンディング、うん、キースだけ終わり損ねた感じ(笑)
んが、"Brown Sugar"でミックがやってしまうのである。観客にのせられることなどあまりないミックだけど、キース側のウィングまで行っててカンペが見れなかったからか、2番をすっとばして3番を2回(笑)
もう何千回も歌ってるだろうに、、、と思うもこうしたハプニングと、それをカバーするバンドの反応がまた面白いのだ(笑)
そして写真は残ってないけどボビーーーーー!!!と声援を送る!!

     

    

"Grazie mille, Roma. Buonanotte"(ありがとうローマ、おやすみなさい!)で一旦下がったミック。
そう、いよいよラスト2曲に突入なのだ〜!
あぁもう終わっちゃうのか、、、と思いつつ、コッチもちょい疲れてきて実はヘロヘロである(笑)
でも大歓声のローマ!!ここで相方さんとユッキーを見ると、2人ともまじでぼろぼろ泣いてる。う〜ん、ローマ最高!頑張ってここで観てほんっとによかった!!

さあ、ラストへ向かって "You Can't Always Get What You Want" "Satisfaction"

そう、何度もトライすればかなうんだ。お約束の地元の美しいコーラスの合掌に大感動。ほんとローマで見てるんだなとあらためて。
そしてラストの"Satisfaction"では曲が始まるやいなや大合唱!もう失神しかけてましたが、こちらも必死に声を張り上げる。だから写真も1枚だけ(笑)
そして曲が終わっても続く大合唱!もうたまりません。ローマ最高!!

     

   

あ、そうそう、何度もライヴを共にしてローマにも持っていったキースへのボード、キースが何度も見てくれました!!(ボードは自分の目線より上には上げないのがエチケット〜)

そしてラストの"Satisfaction"の終了後の大合唱の中、キースは右か左かどっちにピックを投げようかな?というそぶりを。
必死にボードを掲げて声を張り上げると、「そうだ、お前がいたな〜」 と目の前でわたしを差してピックを投げ入れてくれました!

んが、ピシッとは飛んでこず、ヒラヒラと舞ったピックはわたしには届かず、警備員が拾って奪い合いに。
右隣のイタリア人の若者男性が「この彼に投げたんだよ!」と指差して声を上げて必死にアピールしてくれるも、結局警備員が中に投げ入れてしまいました(涙)
でもキースがしっかりわたしを指差してまで投げ入れてくれたというのが最高の思い出です!!

それにしてもほんとに素晴らしかった。
ミックの復活どころか、素晴らしいライブだった!ほんっとに素晴らしかった!!朝から炎天下にずっと並んだ甲斐があった。
ローマよ、イタリアよ、素晴らしい感動をありがとう!!この盛り上がりなしにこの演奏はなかった!!
そしてストーンズはまだ終わらないと確信したのであった!!

Grazie Roma !! Grazie Stones !!

時計を見るともう日付も変わって零時過ぎ。ほんとに長い一日だった。
でも自分が参戦したストーンズのライブの中でもっとも過酷で、もっとも盛り上がったライブであったことは間違いない。

そして延々遠回りをしてなんとかセットリストを貰い(シャーロットが掲げていたのとは違い、Streets Of Loveにミック・テイラーが欠けてるバージョン・笑)、ゴミの山と仮設トイレが悪臭を放つ会場周りを後に。

   

しかし帰るといってもブルーシートにポールに予備の水はまだ2本もあるし、結構な荷物である。よくぞここまでの荷物を持ってきたなとあらためて(笑)
するとラッキーにもすぐにタクシーを拾えて、冒頭クラクラしていながらもこの過酷なライヴをなんとか乗り切った相方さん、そしてお仲間ユッキーとライヴ後に乾杯したビールがおいしかったこと!!!!!
ちなみにレストランはもう閉店だというところ、お願いしたら「10分だけならOKよ」、と快くOKしてくれたのも嬉しかったぁ〜!!

Grazie Roma !!

そしてホテルに着くと、相方さんと長い長い一日の健闘を祝してゆっくりバスタブに。
お腹は空いてたけど充実しまくった一日に疲れ切って爆睡 zzz

  -  episode 10-4 へ続く  - 

 


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