episode 9 - 2

 

50 & Counting Live  Day 1 - 2012/11/25 at The O2 Arena


そんなこんなで大混乱があったり入場が遅れたりしましたが、 なんとか無事キース側の最前列をゲット!!

 

キース側狙いだったとはいえ、ほんとはもうちょい内側がよかったんだけどねぇ〜!
一緒に並んだ人たちはみんなもうちょい真ん中付近にいて、ちょい悔しかったりもしたわけですが、なんと言っても最前列、ステージが近い!!低い!!チャーリーも見えるぞ!

いやしかし入場して目の前にそびえるベロに大興奮!

ついにあのベロ・ピットの中に入ったんだぁ〜〜〜〜!!!

・・・そう、混乱してて目の前にベロがあるのに、あの Super Bowl のベロ・ステージとは違うことに気づいていない(笑)
Hot Stuff掲示板に、現地のスタンドからの写真が日本から投稿された遠景ショットをiPhoneから見て、あ、あのベロ・ステージじゃないのねと初めて気がつく(笑)

落ち着いて冷静に見渡すと、ホーン・セクションにはマイクスタンドが2つだけ。コーラスのマイクも2本だけ。これは噂されていた少人数でのライヴになることを確信し、盛り上がる!!

 

内側の左横のお隣さんは、一般発売された Tongue Pit を勝ち取った30代らしき若者。腕には他のライヴでのリストバンドをずっと巻いてるつわもの。
Tongue Pit、よく買えたねぇ〜?と聞くと必死で手に入れたんだよと。どうやって手に入れたかは聞かなかった(笑)

ちなみに初日のリストバンドはピンクのが Tongue Pit、赤い布のは VIP Package の。

そして外側の右側にはずいぶん若い綺麗な女の子。でもサクラじゃなさそうで、ストーンズをほんとに楽しみにしてる様子が伝わってくる。

そして VIP Package のみんなはがっつくことなくディナーを楽しんでいるようで、Tongue Pit 内も開場して暫くは3〜4列だけ。
この辺は日本では考えられない余裕かな?ちなみに最前列には日本人がおそらく8人!

落ち着いて徐々に埋まってくる会場を見回すと、みんなストーンズの再始動&凱旋公演を祝福している感じにあふれていて素晴らしい!

そして iPhone から twitter や掲示板に投稿したりして開演を待ってるうちに、、、
ベロのセットから歯が取れた。。。

・・・入れ歯だった(笑)  

そうこうして 「オープニングは何だろう〜?」 とワクワクしながら待つこと2時間近くたち、Tongue Pit も会場もいつの間にか埋まった20時27分、今度はスクリーンにビデオが!
IORRで告知されていたファンを撮影した映像かぁ〜と思って観てると有名人も出る出る、そして日本人のファンも!多くは語りませんが、「お!お!ありゃりゃ〜!?」ってな感じ(笑)

そしてドンドコと太鼓が大音響で響き渡る。
すわオープニングは悪魔か!?とびびってステージを凝視していたので、妙に長いなと思いつつ、この太鼓がSEではなく太鼓隊によるものだとは後で知る(笑)

そして太鼓の音が消え、ドラムセットの裏の扉からチャーリーやキースが入ってきたのが見えた!

いよいよだ!! 5年の沈黙を破って登場する1発目は何だ!?


"One, Two,"、、、「なんだよ、チャックのカウントからかよ〜」 と思って始まったのは、なんと "I Wanna Be Your Man"!!

   

キースのギターからじゃなくチャーリーからってのが意外、まぁそれより "JJF" を予想してたので、ストーンズの曲じゃなくてよりによってレノン&マッカートニー作という大穴にただただ驚く!
いやしかし "I Wanna Be Your Man〜♪" で大盛り上がり!!ミックもちょい音を外しつつも煽る煽る!でも60年代風衣装でも帽子は似合わないぞミック(笑)

キースのアクションは控えめで丁寧に弾いてるけど、最後に腰をためてポーズ!!しかしずいぶんお腹が・・・(笑)

しかしこのときになって気づく。ここは またもやシンバルでチャーリーの顔が見えないポジションだった!!
前にもこんなことあったがどこだったか思い出せない!もうちょい内側でないと〜!

続いて "Get Off Of My Cloud"
またもやキースからじゃなくチャーリーからか!いやしかしキースがずいぶん丁寧に弾いてる(↓左)
がらにもなく緊張してるのか?と思うほど、余計なアクションがない(笑)
ミックはイヤモニの具合が悪いのか、チャックの方に寄って行ったり落ち着きがなかったけど、"Hey! Hey! You! You! Get Off Of My Cloud!!" で盛り上がるぜ〜〜!!

曲が終わるとミックがスタンド上方に向かって 「安い席のみんなも盛り上がってるかい!? それほど安くないってのが問題だけど」 と、ひどいこと言う(笑)

続くは "It's All Over Now"。 
チャックのカウントで今度こそキースから。でもキースは丁寧というか、ここぞというときにも出てこない おかずギターになってて、ちょいと「う〜む」と。(↓右)
チャーリーとロニーはいい感じだけどなぁ〜、とここで妙に冷静になってしまったのを覚えてる(笑)
でもスクリーンには初期のストーンズの写真が!ブライアンもいる!らしくないベタな演出だなぁ〜と思いつつ、こうして50周年を迎えたことに感動。

   

曲が終わるとミックが、
「今年はイギリスにとって記念すべき素晴らしい一年だったよ。エリザベス女王即位60周年記念、でもストーンズは何もやらなかった。
ロンドン・オリンピックもあったぜ。でもこれまたストーンズは何もやらなかった。それに007製作50周年。でもこれまたストーンズは曲を提供したわけでもない。
でも今日ここに俺達がいて、みんながいる、それが最高だぜ!ありがとう!

と、自虐的に笑いを取りつつ、感動的なMCで50周年記念ライヴを盛り上げる。

そこで登場したのが "Paint It Black"!! キタキタ〜!!ミックも上着を脱いで黒一色に。

     

やっぱこの曲は盛り上がる! いやしかしこりゃ60年代から順番にヒットパレードになるのか?
でもキースはもうちょいがつんと弾いてくれないもんかねぇ〜と思って登場したのが "Gimme Shelter"

     

ゲストは事前にネットでも公表されていたのでわかっていましたが、Mary J. Blige ってよく知らないし、見た目からは若いのか若くないのもわかんない(全然若くないんだけど・笑)
しかし力不足!リサの方がよかったぞー(笑)

そしてキースはまだまだエンジンがかかってなくて音を外したりしてるけど、眼光は鋭くなってきた!

続いてここで一息、"Wild Horses"
ふむ、アコギじゃないのね。でももうね、目の前で歌うミックとキースに感動して覚えてません(笑)



    

そして美しいバラードの後は "All Down The Line"

ここでようやくキースのスイッチが入る!!!

がつんとくるイントロにしびれた!!この演奏、この音、かっこいい!!これが70近い爺さんの音か!!
ミックもこの辺でようやくおっかなびっくりではなく、発狂ダンスを繰り広げる!いやこの "All Down The Line" はよかった!!

   

続いて Jeff Beck 登場!!!
Jeff Beckはストーンズやミックとの活動歴はあれど、ストーンズとのステージでの共演は初めてだ。
Jeff のギターがご挨拶とばかりにうなりを上げ、 "来たなこのやろー!" と指差すキース。 

そして何をやるかと思えばまさかの "Going Down"!ストーンズではなく、ブルース・カヴァーでもなく、Jeff Beck の曲をやるとは!
いやしかし Jeff Beck の音がめちゃでかい!!!後に聞いたところではJeff 側のエンジニアがミキサーの音を下げさせなかったそうだ。

   

Jeff Beck も当然ながら凄かったけど、負けてなるものかと やる気スイッチがONのキース、大先生→ロニー→キースと続いたソロの応酬では見事!! 

   

いやぁ〜、ほんとに素晴らしい共演を目の当たりにして大感激! これはほんっとに貴重なものを観れました!!!!

いやしかしめっちゃ写真撮ってるな(笑)

さて、ここでミックが

「50年もやってこれたなんて驚きだよ。グリニッジにたどり着くまでにずいぶん時間がかかったけど。

でもこんなにやってこれたのはライヴに来てくれるみんなのおかげだ!ありがとう!

なんて謝辞を。

いやぁ〜50周年ライヴの一発目、そしてお帰りストーンズという雰囲気にあふれる会場の一体感もさらに増し、ほんといい感じ!!
この感覚はやっぱりロンドンならではだ。日本ではLICKS武道館が独特の雰囲気だったけど、こうした雰囲気はとても味わえない。
本当にきてよかった!

さて、曲は60年代から始まり、70年代に来たのでここらでもう "Miss You" あたりか?と思ったら、意外や意外、97年の "Out Of Control"
この曲はBRIDGES TO BABYLON発売前のB2Bツアー初日のシカゴ・ソルジャー・フィールドで、スタジオ版より先にライヴで初めて観た曲。
わたしにとっては初めて海外遠征したライヴだったし、ちょっと感慨深いものがありましたが、、、 「なぜここでこの曲?」 と思わんでもない(笑)
まぁこれこそがミックのチャレンジ精神なのかもだけど。

わたしもこの辺りはカメラは控えてじっくり観てましたが、ミックのハープがよかった。そしてベロの上を行くミックとキース。
ちなみにミックとキースの子供たちとお友達などが、最前列の前の柵の中に入れ替わり立ち代わりわらわらと(笑)

   

曲が終わるとミックが SATANIC MAJESTIES全部をやっちゃうかとか言ったので、 もしかしてビルが "In Another Land" で登場?
なんて見当違いなことを思ったら、新曲登場(笑)

そう、"One More Shot""Doom And Gloom"

"Doom And Gloom" はシークレットライヴでも2回やったけど、"One More Shot" は正真正銘ライヴ初登場!!こんな体験、もうなかなか出来ないぞ!

演奏はちょいとおっかなびっくりで、ミックも途中でやや疲れたりとまだまだの仕上がりでしたが、やっぱストーンズらしい新曲でよかった!
でも周りの盛り上がりはいまひとつだったかな?

   

 

そしてそしてそして!!待ってました!!!

ミックに紹介されて登場したのはビル・ワイマン〜〜!!

ストーンズのステージに上がるのは22年ぶり!テイラーより先に上がっちゃうの?と意外でしたが、まずは "It's Only Rock'n Roll"

この曲は2000年以降ライヴでは間延びしたりしてたので、ビルの登場でってのはいいのかも。
でも低音に意識を集中するも、ベースがあまり聴こえない(笑)  "Miss You" とかにしてくれればいいのに〜。しかし久しぶりのこのメンバー・ショットには熱いものが。

続く "Honky Tonk Women" 、こちらもまぁ無難な選曲?でもやっぱりもっとビルの音を上げてくれ〜いと。一生懸命音を聴こうと、さすがにこっちはあんまり写真取ってませんでした(笑)

     

        

ビルは2曲だけであっさり終了。かなり抑え目のベースだったけど、キースやロニーとも絡んでほんとに嬉しかった!!今回はほんとに特別な公演なんだと実感。
 

メンバー紹介では、なんとチャーリーがマイク付近まで出てきて何かしゃべりかけるも、それはなかった(笑)
そしてその後は、いよっ、待ってました! キース・コーナー!

その前にタバコを吸ったりするキース。そういえばドラムセットの前にはピックとタバコなんぞが置いてあり、隙を見てドラムセットの裏でタバコを吸うキース(笑)

しかしどうせスローな曲なんだろうなと思ったら、なんとなんとなんと! "Before They Make Me Run"!

そしてまさかのロックンロールナンバー連荘 で "Happy"!

ホーン・セクションを外したこの小編成でこの2曲とは!!ギタリスト・キース復活!!(違うか・笑)

いや、手数は減ってるけどこれはほんとに嬉しかった!!"Before They Make Me Run"のホーンなしなんていつ以来?初めて?

       

       

 

そしてお次はもはや説明不要! ミック・テイラー登場〜〜〜!!!

ビルと一緒じゃないのが残念だけど、39年ぶり、あいや、81年にカンサスで共演して以来31年ぶりにストーンズのステージにテイラーが!!
そして曲はテイラー期のライヴのハイライトであった "Midnight Rambler"

       

昔と違ってステージ上をミックと共に練り歩くテイラー!!
体も音も大きかったけど、ちょっとリズムチェンジをし損ねて変だったぞ。でも今日という日はそんなことどうでもいいのだ!
でもどこがどうよかったかなんて文章に書けるかい!

あぁだめだ、じっくり観ようと思うも、 世紀の瞬間をとシャッターを押す手が止まらない(←お馬鹿・笑) 

       

そしてだんとつお気に入りショットがこれだ!! 

 あぁ、この瞬間を撮るために来たんだ!と一安心(←大きな間違い・笑)

一仕事終えた気になって。じゃなくて、もう写真は控えてラストまで楽しむぞ〜!!!

とかいいつつチラホラ撮ってましたが、なんというか、ここからまた今までになく冷静に観ていたのも事実。

もう長くなったのではしょりますが、その後は "Miss You" "Start Me Up"、最高の "Tumbling Dice" "Brown Sugar" といつもの流れに。 (手抜きレポート・笑)
いやしかしさすがに黄金 Hot Rocks 大会ということで、ミックもキースもすっかり肩の力が抜けたように気持ちよく演奏してて、こちらの不安や緊張もほぐれました(そう、いろいろ不安もあったのだ・笑)
わたしも一仕事終えた感覚で(しつこい)、この辺はもう楽しみまくり!
そういえば"Miss You" でミックのワイヤレスに不具合が発生し、結局交換するというアクシデントがあり、その間ずっとベース・ソロを弾いて頑張ったダリル。
が、交換して戻ったミック、そんなダリルのソロをさくっと断ち切らせるという荒技にさすがはミックと。↓の左はそのあとのドヤ顔ミック(笑)

そんなこともありましたが、"Brown Sugar" で本編は終わって暗転したあと、オープニングの太鼓からつながる "Sympathy For The Devil" に。
オープニングからのつながりだし、もしかしてこれが最後?かと思うほど時間がたってる。

       

そして悪魔が終わって暗転するも、暗がりの中をステージ両脇に進み出てきた人・人・人。
そこにライトが当たると現れたのは、神々しい コーラス隊!!

まさかのコーラス隊の尾頭つきの "You Can't Always Get What You Want"!

これがよかった!ほんっとに素晴らしかった!!!こうしたサプライズを知らずに体験できるのも初日の醍醐味〜。
あ、でもやっぱりミックに帽子は似合わないぞと(笑)

そしてそろそろラストも近いはずだし、残るはあれかこれか?、と思って登場したのは "Jumpin' Jack Flash"!
相方さんは "Jumpin' Jack Flash" が始まるや泣いてました。緊張して腹痛までしたりと大変だった思いが噴き出したのか。
しかしこのキースの神がかりイントロは凄かった!キースも力が入ってるのが写真からも伺える。

       

       

桜の花びらが散るのを惜しむがごとく、ライヴで最後の曲が終わると寂しくなるのが常だけど、この日は違った。
「ありがとうストーンズ」、と心から思った。

そして高齢の、じゃなくて恒例のおじぎ。こちらがおじぎしたいくらいだ。
さすがにここにはビルもテイラーもいないのねぇ〜なんて思って、再始動50周年記念ライヴの初日が終了!!

   


そういえば意外にも "Satisfaction" を外したんだと思ったら、時間切れでカットされたんだと後で知る(笑)
しかし2時間も出来るのかなと思ってたけど、演奏は20:36スタートで最後の挨拶が23:00。2時間半近くもやるとは!
 

まぁ帰国後は仕事のドタバタが連続で起こったりですっかり遅くなりましたが、そのわりには大したレポートも書けず、写真でごまかしましたが、
再始動と50周年を祝う雰囲気にあふれた素晴らしいライヴでした。

それを最前列で観れたことに感謝。ただ、さすがに高齢化が進んできたなと実感。でも自分だって歳取ったしそりゃそうだ。それを実際に体感出来てよかった。

おめでとう、そしてありがとうストーンズ!!

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ライヴの後はVIP Packageのバー会場に。昼から何も飲まず食わずだったので、これでようやく飲めるとむしゃむしゃガブガブ(笑)

そしたら飲みすぎて、帰りの深夜バスではホテル最寄りの Waterloo まで我慢できなかったんですが、この話しにはまさかの続きが4日後に(爆)

ということで大満足の一日でしたが、今日の入場時の混乱を Mark Butler にしっかり伝えて帰路に着いたのであります。

episode 9-3 に続く)


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